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読書記録【10年後、後悔しないための自分の道の選び方】

『10年後、後悔しないための自分の道の選び方』
ボブ・トビン (著), 矢島 麻里子 (翻訳)

どんな人におすすめ?
・職場環境を改善したい人
・自分の考え方を変えたい人
・優柔不断な人

Lesson 1. 充実した働き方を手に入れる方法
自分の信念、スキル、希望についてじっくりと見つめ直す
自分が望む働き方がまだ分からないなら、望まないことを考える。
 
Lesson 2. 最悪の決断は何も決めないこと
与えられたチャンスを活かす準備をしておく。チャンスはめったにやってこない。考えすぎは禁物。

★できるだけ早く決断するクセをつける
優柔不断はストレスの元。選択肢があることを喜ぶ。
決断というスキルが人生を底支えする=生涯を通じて使える大事なスキル

優柔不断を治すたった一つの方法
選択肢を検討したら、深く息を吸って、思い切って決める。
決められずに落ち着かない状態が続くよりも、いい結果になると想像。
 
決断する準備ができていないなら、タイムリミットを設定する。
例:「金曜までに決断する」と口に出す
一度決断したら、後ろを振り返らない。決めたことを貫く。後悔は禁物。
決められない悩みから解放された喜びを感じる。
 
自分のために、「NO」といえる習慣を身に着ける
今を生きる。そうすれば、今やっていることを楽しめ、決断も楽になる。
将来の不安にさいなまれず、「今」に集中。

Lesson3. 自信を身に着け、持ち続ける
自信は伝染する=自身のある人や自信を与えてくれる人と付き合い、働くべき
 
自信をつけるにはどうすればいいのか?
→励ましてくれる人と一緒にいる
 
「自身」は道を切り開く最強のツール
自信があれば道は開かれ、なければ閉ざされる
 
手っ取り早く自信を身に付ける方法は?
・得意分野で成功をおさめ、しっかりと基盤をつくってから別の分野に進む
=一番得意なことに取り組む。
 
・自信があるかのように振る舞う
→自身があると自分に言い聞かせ、自身があるふりをすることで自信がつく。
 
・応援してくれる人を見つける
自分を応援し、成功を願う人の存在も自信を支える
褒められたら「ありがとう」を伝えて素直に受け取る
 
※ときには攻撃してくる人を制止することも必要
攻撃してくる場合、たいていは自分のことを語っている
 
否定的なコメントに対しては、どういう意味か聞き返すor「その意見は参考になりません」「おっしゃることがわかりません」と言い返す
自分を大切にし、不当な扱いに甘んじない
 

Lesson4. 行動を妨げる不安を克服する
勇気=不安でも行動を起こすこと
勇気があれば、望む人生やキャリアが手に入る
勇気はキャリアプランニングのあらゆる場面に関わる
 
なぜ不安を感じるのか?理由が分かれば不安は消える
 
・何を不安に感じている?
・起こり得る最悪の出来事は何?
・起こり得る最高の出来事は何?
・その不安はいつから始まった?
・不安の原因は何?
 
不安からうまれるどんな状況にも対処できると意識することで、不安はやがて小さくなる
不安をひとつずつ分析して潰し、小さな一歩を踏み出す
 
やりたいことに近づくには勇気が必要。嫌なことから遠ざかるときも同じ
 
・一度決断したら、後ろを振り返らない。
・決めたから今やっていることを楽しむ
・いざというときに生き方を変えられるのは、キャリアを通して役に立つ生涯のスキル

Lesson 5. 学びは一生の財産
学び続ける=銀行にお金を積み立てるようなこと
学びが止まったら、倦怠、自己満足、シニシズムに陥る
学ぶことにより、物事に打ち込み没頭し続けられる
=何があっても学び続ける
 
学びが止まったら、別の仕事の探し時
 
人生で出会う人すべてが師
初対面の人たちとあって話をすることも◎
身近な人からしか学ばないと、その人の助言に従うことを期待され、従わないと関係が損なわれる恐れがあるから
身近な人=ことの成り行きに個人的な利害を持っている人
何も判断を下さずに話を聞き、自分で答えを見つけるのを手伝ってくれる人が理想
スポーツ同様、仕事もコーチをつけることで成長が加速する
 
 自分の価値観やアイデンティティに反することはしなくていい
コーチなどに指導を仰いだり、研修プログラムに参加する場合は、自分の望む方向に向かっていることを確認。自分に合うことを学ぶようにする。
 
※自分が抱えている課題から学ぶ
苦労があるから学べる
 
Lesson 6. なんとなくMBAをとってはならない
理由をしっかり理解する。なんとなく、は絶対あかん
 
MBAが本当に必要か?
・大学院で何を学びたいか
・上級学位は、どう役に立つか
・必要な費用を全額負担したうえ、1~2年間収入が途絶えてもいいか?
・大学院進学後は、収入やキャリアの面で、後々プラスになるか
 
海外の大学で第2学士号の取得を目指す
→費用も安く、短期かつ容易で大きな成果をもたらす
 
あえて居心地のよい場所を離れる
別の教授、研究科、大学、別の国を選ぶ。
 
※「自分と対話することが必要。やりたいことを選ぶ経験そのものがかけがえのない財産になる」
 
明確な目的を持ち、目標とする投資対効果をはっきりと現実的に意識することが大事
 
Lesson 7. 常に付加価値を発揮する方法
付加価値の発揮=組織の目標に沿った貢献をする
 
・新規ビジネスを獲得
・優れた顧客サービスを提供
・コストを削減
・誰も教えられない科目を教える
・期日までに綿密な調査レポートを作成する etc
 
自分のスキルを知り、事業を展開する市場を把握し、組織の目標を理解し、付加価値を引き出す人と協力することで、付加価値の発揮のしどころを見極める
 
困難な中、自分なりの付加価値を発揮する方法
自分の健康・キャリア・命を守るために権限を決して手放さない
どこで個人の権限を行使し、自分の健康や長期的キャリア、利益、評判を守るべきか、知っておく必要がある。権限を他人に委ねて、仕事で人生を台無しにしない。
 
キャリアで最高のスタートを切るための5つのルール
① 付加価値の発揮のしどころを見極める。付加価値の発揮を優先。
自分に出来ることをやり、持てる知識を駆使して組織の成功に貢献
② 争わず、押し付けず、おしどころを心得て、常に注意を払って学ぶ
③ 健康を保つ
④ 目立ちすぎない
⑤ 影響力のある人と親しくする

★昇進に必要な2つの鉄則
1. 上司が持つスキルを身に着ける = 最も優秀な人のスキルを身に着ける。
2. 上司との関係強化に力を入れる = 昇進した人の何が良くて、出来ない人の何が悪いのかを検討する
 
うまくいかなかった場合に備えて、別の選択肢も視野に入れる
何が起きても「幸せ」でいるのが肝心
 
Lesson 8. 幸せでいることを最優先する
幸せこそが自分の目指すゴール。自分の将来は自分の意志で変えられること、幸せは偶然訪れるものではない。
★何が起きても「幸せでいること」を優先する。
 
必ず幸せになれる幸せマニフェスト10項目
1.  一人の時間を持つ
2.  最高の人たちとつきあう
3.  気にしすぎない
★心配のほとんどは実際には起こらない。
4.  人に親切にする
5.  あきれるほどポジティブでいる
6.  人の行動に判断を下さずに相手の話を聞く
人の行動には理由がある。自分の判断は下さずに、その人らしい生き方を認める
7.  好きな仕事をする
8.  自分の問題を他人に背負わせない
9.  喜びや幸せを優先する
10.  笑顔を絶やさない=笑う門には福来る
 
自分の時間をコントロールできることも、幸福感を増し、ストレスを軽減する要因となる
 
Lesson9. 世界を広げる
意識して居心地のいい場所から出るのも大切。
旅は新しい発見をもたらす
相談するなら同僚ではなく、利害関係のない友人に
夢を実現しながら、さらに広げていく
 
Lesson10. 逆境をバネにする
逆境は避けて通れない。だから逆境から学ぶ。
職場で経験する失意や逆境は、自分にFBを与える仕組み。
逆境=自分に何ができるか確かめるチャンス、自分自身を知るチャンス、組織を知るチャンス、どんな人たちと付き合いたいかを見極めるチャンス、自分がどんな人間になりたいかを見つめるチャンス
 
生きていくためのスキルを身に着け、ヒトとして成長する
課題や試練に感情的にならず、冷静に対処することは、生きていくための大事なスキル
周囲のアドバイスよりも自分の心の声を聴く
「どんなひとの話も聞いてやれ。だが、己のことをむやみに話すでない」(ハムレット)
自分に置かれた状況は自分だけのもの。最終的にどう行動をとるのか決めるのは自分自身。
 
あえて「異質さ」を強みにする
日本が変化する中、異なる視点が真の強みになる可能性もある
重要なのは、逆境や批判への対処の仕方
→自分の異質さを会社のプラスの力に変える
 
Lesson11. すべてはあなた次第
「木を植えるのに一番良い時期は」
「20年前だった。それと、今である」
自分の望むキャリアや人生に向かって舵を切るのに遅すぎることはない。
 
エスカレーターを降りてもいい
人も市場も変化している。
エスカレーターは降りられるところがたくさんある。
自分のキャリアに責任を負えば、いつでも好きな時にエスカレーターを降りられる
 
働き方や働く場所、仕事への取り組み方は変えることが出来る。
最初からやり直すことも可能。変化を起こすというのは、仕事でも趣味でも自分らしさをもっと大事にすることにつながる。
 
新しいことに挑戦する決断が周囲の人たちに理解されないときは、説明する機会を持つ。
そして、この壁を、自分自身や周囲の人たちについて知るチャンスとして生かす。
でも、最終的には自分の決断に自分が納得できればよい。
これは自分勝手ではなく、自分を大事にするということ。
計画や決断について人に相談し、アドバイスを求めても良いが、最終的に自分のキャリアに責任を負っているのは自分自身。
 
仕事について、一番重要な疑問
「これはあなたの望む人生ですか?」

【感想】
優柔不断な自分にとっては、悩んでいる時間がいかにもったいないか気づかせてくれた本。
過去のことをいつまでも後悔したり、明日の仕事のことが夜には頭に浮かんだり…。「今」や「今日」にだけ向き合うことはなかなかできませんが、
「明日のことは明日案じよ」ですね。
10年後、後悔しないための自分の道を「今」としっかり向き合って、選んでいきたいと思える本でした。
忘れないよう、リピートしたい一冊。

Kindle Unlimited対象です!


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