おじさんの健康診断

職場のおじさんたちと社内ですれ違ったときに聞こえた会話

「問診の女医がよかったんだよ」

健康診断に行くことによって元気をもらってるタイプの人たちだった

健康診断に行くとエロい女医を探すのはおじさんあるあるなの?

(おじさんと言っても30代後半くらいなので、おじさんと言ったら傷つくかもしれない)

エロい女医だったかは知らないけど、完全に夜のお店とか風俗のテンションだった

しょうもないなあと思って鼻で笑ってしまった


私の健康診断の思い出は、レントゲン技師のお兄さんが完全にディズニーのキャストのテンションでレントゲン撮影を回してたこと

というのをツイートしようとして、去年もおんなじことを呟いた気がすることを思い出してやめた

どこかで、誰かにはちょっと言いたかった

同じ話を繰り返すのもおじさんあるある

おじさんへの一歩を踏み出してしまった?

ーーー☆☆☆ーーー

 上記のおじさんは、最近では仲間を引き連れて、有給を取って朝から健康診断を受けに行き昼には飲み始められるように設定しているようです。
 完全に健康診断がレジャーと化していますし、本末転倒だなあとは思うのですが、義務をいかに楽しみに変えるかが善く生きるコツなのかもしれないと思います。例え肝臓の数値が犠牲になろうとも。

 私は健康診断の類は好きな方だと思います。普段は実感することのない自分の体の内部について数値化されて目に見えるのが面白いからです。
 昔は注射が大嫌いで、採血のたびに顔を青くして、看護師さんに「注射嫌いなんです……」と泣き言を言いながら血を取られていましたが、今は流れ作業のように、
「アルコール消毒大丈夫ですか〜?」
「はーい」
「血抜いて気分悪くなったりしませんか〜?」
「大丈夫でーす」
「ちょっとチクッとしますよ〜」
「はーい」
 と、採血が終わっていきます。
 決められた健康診断以外でも結局年に数回採血をすることがあるため、すっかり怖くなくなってしまいました。慣れの力はすごい。
 注射が苦手だったときから、私は刺される針をじっと見ているタイプでした。
 刺されている事実でクラリときてしまうタイプの人は確かに見ない方がいいのかもしれませんが、個人的には刺される瞬間がわからない方が怖かったからです。
 今もガン見する理由の一つはそれですが、それよりも大きな理由は、自分の血の色を見る滅多にない機会だからです。
 紙や刃物で指を切ったり、さかむけを剥いてしまったり、鼻血が出たりと、日常少量の血を見ることはあっても、採血ほどまとまった血を見ることはなかなかありません。(たぶん、あってはいけません)
 見えない体の内側が可視化されるのは興味深くて面白いため、血が抜かれていくところは見ないと損だと思っている節があるようです。
 
 夢は献血です。
 持病のために飲んでいる薬が献血NGとのことで治るまで行くことは叶わないのですが、

・自分の血液の状態がわかる
・血が抜かれるところを見られる
・必要な人に貢献できる
・献血センター快適らしい

 面白そうなうえに人のためになるなら、是非やってみたいと思っています。
 あと、聞いた話によるとまとまった量の血を抜くと肩こり解消に繋がるらしいです。デスクワーカー必見では?
 動機が不純でも、結果何かのためになるならそれでいいと思います。
 私は、自分の血の色が見てみたいというまだ厨二病を引きずった心持ちで献血してみたい〜! と思っています。

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