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離れたからこそわかる、ちょっと大切な時間

4月下旬からいろいろ起きて、ペシャンコになってる私。

休日はベッドから起き上がる気力もなく、イライラ&モヤモヤした気持ちが溜まっているけれど、誰かに聞いてもらおうと電話をする元気もなかった。

しかし 、生活は続く。

ある日、歯医者のため地元に帰らなければいけなかった。そのことを知った母が、外で一緒にご飯を食べないかと誘ってきた。でも毎日ヘロヘロで、仕事終わりに電車で地元に帰る体力さえあるかわからない状況だったから、事情を話し「また当日連絡する」と返した。

当日はやはりヘロヘロだからだった。けど、溜まっているモヤモヤを吐き出さないとヤバそうな気がしたこと、そして、親だから蚊の鳴くような声で話しても許されるだろうと思って、自分の体の中にあるエネルギーを振り絞って、結局、歯医者の後に一緒にご飯を食べに行くことにした。

初めは喋り出すこともしんどかったけど、話し出したらポンポコ出てきて。次第に声にも活力が戻っていき、背筋も伸びるようになってきていることを自覚できた。母もちょっと安心しただろう。

食事をしたあと、甘いものが食べたくなってマクドに行き、マックフルーリーまで食べられた。そしてポテトまで食べたくなった。

「最近、間食が止まらない」と話をした。きっと私はこのタイミングまで、仕事のことやこれからへの不安などしか話していなかったのだろう。ずっと話を聞いてくれていた母が、口を開いた。

「お母さん、最近ポテトチップスじゃなくて、 ほら!あのジャガイモが棒になってるお菓子を毎日食べてるんよ。やっぱ太るわ〜」

 おそらくジャガビーだろう。

「でな。ポテトチップスは薄いから、油が占めてる割合が大きいと思って、罪悪感が大きいねん。でも、ジャガビーやったら、あれほとんどジャガイモやん?だから罪悪感が減るから好きやね〜ん」

母らしい、しょうもなすぎる話だと思った。結局、太ってるし。

でも、久しぶりに笑った。

言わんとしてることはわかるけど、それってめっちゃ気持ちの問題。サンドウィッチマンの伊達さんがカステラは手でプシュって潰したらペチャンコになる、ほぼ空気でできてる食べ物やからカロリーゼロって言ってるのと変わらない理論。

そう伝えても母親はムキになって、まだジャガビーとポテトチップスのヘルシーさの違いについて語ってきた。

🌷

今まで家にいたときは普通に繰り広げられていた会話。離れたからこそ、こういう時間、雑談の大切さを感じるようになったのかもしれない。

日々の生活に雑談があることは、自分の部屋に1輪の花を飾っているような、ちょっとした彩りを加えるものなんだろうなと感じた。


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