ハタチノコロ はじめてのヨーロッパ(1)おとぎの国、デンマークで出会った!

2/25 時は1999年2月25日。時刻はただ今12:25。私は今SAS(スカンジナビア航空)の機内にいる。初の1人旅で少し緊張している。これから行く先のコペンハーゲンはどんなに寒い所なのだろう?想像を絶する寒さだろうか?私がなぜデンマークなんぞ寒い地を渡航先の1つに選んだか、それには理由が2つ。1つは以前から北欧に対して暮らしやすそうな(治安が良さそうな)場所というイメージがあったこと。音楽もさわやか、かつ何だかモダンで独特のものがある。ファッションやインテリアもシンプルな中に味があって何ともいえないバランスのよい色使いをしてある。そんな地に一度は訪れてみたいと思っていた。2つめの理由はそのきっかけを与えてくれたのだが、スターアライアンスでマイレージがたまるというメリットがあるからだ。ホントは北欧全体を周りたかったが、なにせ季節が2月。フィヨルドって言葉をイメージしただけでも鳥肌が立ってしまうではないか。というわけで、北欧周遊はまたいつか夏に行こうと思う。今回は24日間という長旅になる。ロンドンからヨーロッパをくまなく周るツアーに3/1から参加する。英語ガイドつきの世界中の人が参加するツアーとのことなので、きっと今までにない貴重な体験ができるはずだ。友達できるかな?もうすぐ離陸! うおーっ、今滑走路直線に入り、ゴオオオオオオ~~オオオオという音とともに飛び立ちました!今改めて思ったけど、翼がほこりで汚いw(私は翼の横の席、しかも窓際)北欧のイメージがぁ・・真っ白を想像してたよ(勝手だなw)飛行機はおそらく長野とかスキー場のある雪の多い地域の上空を飛んでいる。こんな風景初めてみたよ。すごいすごい!英語で受動態を初めて習ったとき、That mountain is covered with snow.なんていう例文がよく出てきたのを思い出したw そういえば日本からの真昼間のフライトは初めてだ。こんなにキレイだったんだ、空から見る日本って!日本海を抜けてシベリア上空を飛ぶ。現在のコペンハーゲンの時刻は午前5:37。8時間の時差である。ここで聞き捨てならん情報が・・現地の気温は摂氏0度だと。げっっ!しかもこれから雪が降るとか言ってる。これは早速コペンハーゲンで帽子とセーターを買うしかない?話変わって、さっきから思ってたけど、機内がなんかクサイw 最初に入ったとき強烈なニオイがしたけど何だろ?そうだ、ワキガだw このままじゃ北欧人はワキガが多いという変な印象が付いてしまうではないか!(仮説1:北欧人はワキガが多い)

到着後の予定でも立てようと思った矢先、食事が運ばれてくる。本日のメインはチキンのソテーがしいたけやにんじんやタケノコと一緒にきしめんみたいな麺の上にのっているもの。日本人好みの味かも。もう1つのお皿にはサーモン、貝柱、パプリカのマリネ、極めつけにのり巻き(しかもしょうがつき!)、そして定番ケーキとそば、今回もありましたw そばといえばあの謎のガラスの容器(ワイングラスだっちゅーにw)だよね。このエピソードについては私の前回書いたマガジン「はじめてのアジア(2)」をご参照くださいw ミネラルウォーターはKISO ONTAKEと書いてある。ユナイテッドは日本発の便でも日本風の料理アレンジしてくれなかったのに、SASはやっぱイケてるわ。。窓の外を見ると晴れているのに寒そう!手出したら凍るってレベルかもね。さすがシベリア上空。空の旅最高!あと9時間何しよっかなーー。眼下には針葉樹に覆われた山々が見えるぞ。単調な景色なのでマニキュアでもぬろっかな~。真っ白な大平原に見えるのは湖?こんな地形の上を延々と飛ぶわけだ。雪で覆われた山々をずっと見ているうちにあることを思った。これビエネッタ(BYエスキモー)そっくりじゃんww 外気温はマイナス63℃だってー、なんじゃそりゃw 川のようなうねりが見えるけど、あれ全部雪(氷?)か!春になったら溶けるのかな?いやいや、一生凍ってそうw 少し眠って起きたらまた景色が変わっている。さっきより氷の面積が大きくなったような?生物がもういない?あ、そうか!ここは海の上を飛んでるのかも!!一面シャーベット、これ北極海??あと3時間というところで食事が出てきた。お手拭が配られ、そのあとゴミの回収が来たのかと思ったらおしぼり回収で、ゴミ捨てようとしてクルーに思いっきり避けられたw あー、恥ずかしいw 今回のメニューはハムとポテトサラダ、サンドウィッチ、ブルーベリー入りのチーズスフレ。そして!今のところ1番のヒット選手、マスタード味のチーズ!!これ日本にもあるのかな?「CHALET」ってやつ。かなり気に入っちゃった☆機内アナウンスによると、現地の気温は4℃。ほっ。。

コペンハーゲン カストロップ空港に着いた。空港は結構閑散としている。もう17:30になっていた。早く中央駅に行ってオーデンセ行きに乗らないと!予定ではオーデンセ行きの電車に乗る前にちょっとコペンハーゲンを散策するつもりだったのに・・ニットショップで帽子、セーター、手袋おそろいの柄を買う計画が崩れていく・・ま、明日買えばいいよね、うん。切符を買おう。たった370円くらいなのにカードが使えるなんて!でも、いざというとき心配だから、5000円だけ両替しておこう。5000円が269.75Dkr(デンマーク・クローネ)だから、今日のレートは18.5円くらい?それ以外に両替の手数料が250Dkrだって、高いわあ・・さて、エレベーターでプラットフォームに降りてみます。これがまたクセモノw Pushって書いてあるのにボタンがないし。え?どこ押すの、これ??ちょっと離れたところにボタンがある。これでいいのかな?非常ボタンじゃないよね?大丈夫だよね?と恐る恐る押すと、ドアは難無く開いた。なんだよ、もっと分かりやすい表示にしろやw 乗ってドアが開くのを待ってたら、なんと前は壁である。え?と振り向くと、日本だと奥の壁であるはずのところが開いた。もーわけわからんw 期待裏切られっぱなしww 17:55発、とりあえず中央駅行きの電車に乗り、中央駅でオーデンセ行きのに乗り換える。さて、ここからが難関!まずチケット買わなきゃ。銀行のように番号札で順番に呼ばれるシステムである。760番の人を応対中だが、私は772番で現在18:15。18:30の電車にちゃんと乗れるんだろうか??あと1人待ってる状態で18:25なんだけどww 乗れるか聞くと「Hurry up!」って言われて、急いで発券してくれた。Track No.5へ急げ!って、行ってみたら余裕で間に合いそうw と、ほっとしてるのも束の間。何だかみんなぞろぞろホームから立ち去っていくぞ?なんなんだ??アナウンスがデンマーク語だから、何が起きているのか全くわからないw  ベンチに座ってた女の人に聞いたら、「電車が20分遅れるみたい。」って。なーんだ、てっきり地下鉄サリン事件並みのアクシデントでも起こったかと思ったよ・・電車を待ってる間に私も周りの人たちと同じように、ホームからお店があるフロアに移動して時間を潰すことにした。喉乾いたし、ジュースでも買うか。レジに持っていったときふと思った。しまった!お金の種類とかまだ確認してなかった!ジュースが6.25DKr(デンマーククローネ)で、たまたま出したのが20DKrと25ウーレ(1ウーレ=クローネの100分の1)だったから、14DKrをおつりでもらえた。うん、なるほど、もうわかったぞ。

さて、やっと電車に乗ることができた。コペンハーゲンからオーデンセまで1時間半。窓の外は雪。真っ暗で何もわかんない。昔は電車ごとフェリーで海を渡ってたらしいけど橋ができてからはかかる時間がすごく短縮されたらしい。フェリーのときは3時間かかってたんだって!でもなんか電車ごとフェリーなんて面白そう! 予定より遅れてオーデンセに到着。時間も時間だし、遠いし雪(というか雨に変わった)だし、タクシー乗るか。駅を出ると何台かタクシーが止まってる。なるべく人相の良さそうなのにしなきゃ・・と思ったら、メガネをかけた優しそうなおじさんが私を見つけてくれたので、その人のに乗ることにした。乗ってからは少しドキドキした。というのは、泊まる所の場所とそこまでの距離がわからないから、一体いくらかかるんだろうと気になって仕方がなかった。ガイドブックにはチップは基本的に不要だが、重い荷物を持たせたときは心づけを・・って書いてある。まさに該当者じゃん!57DKrくらいで宿に着いたので、チップ含めて60DKrあげた。今日泊まるのはユースホステル。やはり冬の北欧を旅する若者はあまりいないのか、人の声もしないほど静かだった。下がレンガと石畳なので、スーツケースのキャスタがなかなか動きづらい。重いけど持ち上げるしかないな、こりゃ。レセプションと書いてあるドアを見つけたけど、一体どうやって入るんだ?カードを差し込むところがあるけど?すると、中から人が出てきた。この人が出るスキに!!と、中に入れた。でもレセプションは閉まっている・・チェックインしたいんですけどw 「Excuse me!」と叫ぶと、男の人が出てきて、ぱっと鍵を渡され、明日の朝食チケットをもらってハイ終了!おじさんが向かいの建物だよというので行ったら、ルームナンバーは5だった。私の鍵に2って書いてあるんですけどww ええええ、ちがうじゃん。また重たいスーツケースを持ち上げねばならんのかい!(怒)結局レセプションから見て全く逆の建物を教えられた。中に入るとまたドアがある。ドミトリーに泊まるので、「Hi!」ってあいさつしないとね。緊張してドアを開けると、まだそこは部屋じゃなく、廊下に出るドアだったww 今度こそ緊張してドアを開くと、テーブルに東洋人らしき女の子が座っていた。「Hi!」「日本人ですか?」と向こうが聞いた。「はい。」「日本人ですか?」私も聞いた。違った。彼女はアマンダというイギリスに留学中の香港人だった。香港人って結構英語が喋れるのよね。とにかくよく聞いて、できるだけ自分から話さなくちゃ。彼女も一人旅をしている途中だという。今日はオーデンセをひととおり周ってきたようだ。でもイーエスコウ城は今の時期閉まっていて、それを知ってたけど庭を散歩するくらいはできるだろうと行ってみたら、なんと庭にも入れなかったそうだw 遠くから見ると城の周りは木ばっかりで、お城の建物の上のほうしか見れないらしい・・私も行こうと思ってたところだったから、やめといたほうが良さそうだな。聞いてよかった・・。中国系の人と会うといつもそうだけど、例の漢字での筆談が面白い。なんとなく意味は通じてしまう。彼女は私にオーデンセのことをいろいろ教えてくれた。ユースに到着してからもう2時間が過ぎた。もちろん彼女とのおしゃべりで。同じアジア人として、考え方がよく似てる。英語を母国語にしている子たちは、こっちがあまり流暢に話せないと分かると相手にしないっていう態度を見せるのが多いけど、アマンダは私の話も一生懸命聞いてくれた。心強い友ができて本当にハッピーです。さあ、明日は7時起きだからそろそろシャワーを浴びて寝なきゃ。ここでオーデンセYHの水事情だけど、お湯の出る量が少なくて、体に当たる面積が少ないので寒い。。温まるまで時間がかかった。ま、安いから文句は言えないな。部屋に帰るとアマンダはもう眠っていた。起こさないように静かに明日の用意をして寝たzzz 

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