ハタチノコロ はじめてのアジア (6) HONDAとアオザイの国へ!

ホーチミンの中心地へ向かう。現地の人の足は車よりもチャリかバイク(ベトナムではみんなバイクのことを通称HONDAというw)が多いようだ。地図で今進んでいる道を辿り、運転手の名刺もGET。これで何かトラブルがあっても訴える準備は万端!タイで2回もインチキ運転手にあたってしまったせいか、みんなかなり警戒心強めw しかし、私たちの心配をよそに車はちゃんと目的地のブイビエンSt.に着いたようだ。タクシーを降りたとたん、いや、降りる前から日本語版の地球の歩き方を持った若者がたかってくる。何なの?「部屋ある。」「ここは安くて安全だ。」どうやら宿の客引きらしい。ベトナムではこういう仕事をする子供たちがたくさんいるのだ。「私たちはMiss Roiというゲストハウスに泊まりたいの。」と伝えると、「Miss Roi, not safe!」という。え?ミス・ロイは危険なのかな?ここですぐ決めてしまうのもなんだから、とりあえずミス・ロイを見てから決めたいと思ってその場を去ろうとしたが、結構しつこい。もーー!2人の客引きのうち1人が諦めようとしたその時、もう1人の方が猛烈に自分の宿に引き込もうとしてきた。1泊$4でいいと言っている。ミス・ロイのことを話すと、「Not safe!Not safe!」と言って、喉にナイフを突き刺すマネをしてくる。これで危機感を煽ろうとしているのか?少年はとても真剣。「1人$4ずつ!」熱心なのはいいけど、唾飛ばすなよーww ミカミは「顔に唾飛んできた~~~(涙)」と言っていた。とりあえず、近くに「おしん」という日本料理屋があったので、「日本人スタッフはいる?」と聞いてみた。「どうぞ2階へ。」と言うから、てっきり会わせてくれるのかと思ったら、彼女らは英語が良くわかっていないらしい。うーん、困った。すると、さっきの客引きの少年がどこからともなく日本人を連れてきた。この人は一体何者なのか?仕事してるのか?この辺に永住してるのか??謎だらけだけど、聞いてみた。「ミス・ロイというゲストハウスに行きたいんですが、ここからすぐですか?この子が危険だって言うんですけど・・・」「いや、危険ってことはないけど、ここからはちょっと分かりにくいですねえ。周りに店も何もないから不便っちゃ不便ですけど・・」と言う。なるほど、店がないのも面倒だな。この日本人はわりと信頼できそうだ。もう疲れたし、少年の勧める宿にしてもいいかなってみんな思い始めていたw 「じゃあ、一応部屋見せて!」少年は目をキラキラさせ、ウキウキだったww その謎の日本人にお礼を言って、少年に連れられるまま私たちは進んだ。

少年が勧めるHAUという宿はきれいなヨーロッパ風の建物やホテルが建ち並ぶ一角にあった。簡単な作りだけど、鉄の門構えのデザインやパステル調や白亜の壁(こういうのをフレンチコロニアルというのかな?)から、フランス領だった頃の影響を感じさせる。フロントの女性に案内され、部屋を見る。2階には小さくて窓のない部屋と、ちょっと大きめで窓とエアコンありの部屋があった。最初2部屋取ろうとしていたけど同じ条件の部屋が2つないので、大きいほうの部屋に4人で泊まってもいい?と聞くと、大丈夫だと言う。1つエクストラベッドを入れてくれることになった。部屋もきれいだし、ここが1人$4ならいいじゃない?荷物を置いてくつろいでいたら、さっきの女性が再び部屋に来てこう言う。「もし客引きの子にこの部屋がいくらか聞かれたら、4人で$12と言ってね。彼は1人$4と言ったようだけど、もし$16と言ったら、私は彼にその分多く手数料を払わないといけないから・・ね、お願い。私を助けて?」1Fで客引きの少年がいたとき、女性に「How much~?」と聞いてもスルーされたのは、このせいだったのかw なんかちょっと少年には悪いなと思うけど、厳しい現実なんだね。たった$4、されど$4。彼女らには$4って結構大きい額だよね。

このゲストハウスの裏通りにはたくさんのカフェが並んでいる。その中にシルクの店もあったので覗いてみた。アオザイをオーダーメイドするというのも、今回の旅の目的の一つだからだ。1着300,000~360,000Dらしい。ナカウラさんは赤、ミカミは紺の花柄のチャイナドレスにしたみたい。オオサワさんは金色にピンクの花柄、私は緑の中国っぽい柄をチョイス。体の18ヶ所の部位を採寸してもらう。明日の15時には出来上がる。それぞれ違う色の生地を選べて、しかも1日で着られるなんて!本当に楽しい!!みんな興奮気味で店を出た。道端には自転車の前に人を乗せる、人力車の逆バージョンみたいな乗り物に乗ったおっさんがたくさんいる。みんな口々に「シクロ~、シクロ~」と言っている。この乗り物はシクロと言う、ベトナム版自転車タクシーだ。タクシーと同様、シクロも客引きをしているのである。値段はやはり交渉制。やかましくまくし立てる。シクロをバックにこれぞベトナム的写真を撮りたい!しかもちゃんと人を乗せて運転している所を!!そうしてシクロが通るのを待っている間に、ハンターチャンス!ならぬ、「シクロチャンス!」という言葉が生まれたww その後も町並みや人を対象に撮ろうとカメラマン気取りで歩く。ピースサインをしながら近づいてくる子供たちを撮ったりして遊んだ。

ホーチミンの街中では人々があちこちでくつろぐ姿が見られる。シクロの客を待ちながら、おっさんたちは昼寝してるし・・。どこかのどかで、排気ガスやバイクの音もなぜか気にならない。ちょっとおなかがすいたので、カフェに入って夕食を済ませることにした。みんなオープンエアが好きなせいか、店内は逆に空いていた。各自好きな味の麺と揚げ春巻きとドリンクを頼んだ。私の麺はシーフードで、塩味のスープもダシがきいてておいしかった。麺の上にパクチーが乗っているのも最高。パクチーの香りが大好き☆ みんなで麺を思い切り引っぱった「ラーメン大好き小池さん」スタイルで写真を撮ったw おなかいっぱい食べて宿に戻る途中、犬を見つけた。さて、ここでバンコクの犬とホーチミンの犬を比較してみよう。バンコクの犬はやる気がなく、目が死んでいる。そして人間に関心がない。しかし、ホーチミンの犬は表情がかわいくて、目がキラキラしてて、人間に関心がある。ここらへんが大きな違いである。ホーチミンは野良より飼い犬が多く、街がきれいなのか犬も清潔。タイよりベトナムの方が清潔感があるように思うのは気のせいか?部屋に戻って、ナカウラさんが持ってきた湯沸かし器を使ってお茶を飲んだ。こっちに来てからお茶というものを口にしていなかったので、妙に懐かしくておいしかった。こんな優れものを持ってくるなんて、さすがナカウラさん!今日もたくさん動いて疲れた~。お風呂に入って、明日は体が目覚めるとともに起きてゆったりとした朝にしよう。眠りにつきながら、何だか私はこの国が気に入りそうな気がしていた♪

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