ハタチノコロ はじめてのヨーロッパ(2)アンデルセンゆかりの街をめぐる

2/26 さあ、オーデンセで迎える朝。今日はユースで朝食が付いている。早速いろいろ試してみる。クラコットみたいな板や、種入りのパンにシリアル。まるでニワトリになったみたい。デンマーク人はこんなものを毎日朝食にしているのだろうか?パサパサで喉が詰まりそうだ。あと見た目シーチキンみたいなものとキュウリが置いてあったのでいっぱい取ったら、実はそれはパテ(pâté)だった・・生臭い・・あまりおいしくないけど、残したら悪いな。横に牛乳パックに入ったものが置いてあった。何だろう?お、テーブルに1人男子が座っている。どうやら日本人?向こうから「日本の方ですか?」と聞いてきた。「はい!」彼は青学の2年生で、1人でデンマークを周っている。オーフス(Aarhus)やオールボー(Aalborg)がとても良かったと言っていた。アマンダもオーフスはいいと言っていたな。彼にさっきの牛乳パックを指して、「コレ何?」と聞くと、ヨーグルトだって。イチゴ味のヨーグルト。うーん、さすがデンマーク、乳製品がうまい!ちなみに彼は「それシリアルにかけるとおいしいよ」と教えてくれた。キッチンにPick Wickという紅茶が木箱に入って置かれていた。自由に取って良さそうなので全種類GET!旅先ではこういうときの貯えが実はあとで結構役立つのである。青学の彼は「じゃ、僕はこれで・・」って行っちゃった。久々の日本人との会話。なんか新鮮☆ 部屋に戻るとアマンダは私に手紙を残して先に電車の時刻に合わせて出発していた。私もすぐに荷作りして駅に荷物を置いて出掛けるつもり。そう、今夜はユースを出てアマンダと一緒にコペンハーゲンに泊まる。私が事前に調べていたヴェスタブロ・ウンドムスゴアホテルのことを話したら、それは安いし便利だね。一緒に泊まろう!という話になったのだ。それぞれ別々に観光を済ませて、19:20にコペンハーゲン駅のマクドナルドで待ち合わせした。トイレで歯を磨いていたら、さっきの彼が入ってきた。彼はなんと私たちの隣の部屋に泊まっていた。私昨日お風呂のシャワールーム、実は危なかったんだね・・鍵も閉めず、素っ裸で歩いてたよww 入ってきたらビックリしただろうなあ。それにしてもユースのガイドにも書いてあったようにシャワールームは間仕切り1枚だから落ち着かないわ。おまけに男女共有。今度からシャワールームで素っ裸はやめようw

ユースをチェックアウトしてバスに乗る。1泊しかしなかったけど、記念に写真でも・・犬の散歩のおじさんに頼んだついでに駅までの行き方も聞いた。61番か62番のバスに乗ればいいらしいが、これって聖クヌッド教会に止まるやつだよなー?駅まで行くのはないのかなあ?また犬の散歩してる別の人に聞いてみよう。犬好きに悪いやつはいない。すると、64番のバスに乗ればいいんだよって教えてくれた。ほらね、善人。10分待ったらバスが来たので飛び乗った。バスのシステムがまだよくわからない。とりあえず後で聞くか。結構駅までの道のりはある。タイミングを見計らって運転手にバス代いくらか聞いたら、「自分で調べてくれ」とw 調べろっつったって、デンマーク語なのに・・見たけど全然わからん。結局駅に着くと「11DKr」と言われた。分かるんだったら聞いたときに言えや!と思ったけど、ま、いっか。コインロッカーを探す。トランクが入るくらいの大きいヤツ。あったけどコインがない!!しょーがない、CDでも買って崩すか。結構輸入版が多いけど、せっかくだからデンマーク独特のが欲しい。店にいた女の子に「デンマークで1番人気のあるの誰?」って聞いてみた。彼女が勧めてくれたのは女性アーティストのダンスミュージックだった。うん、安いし買ってみよう。20DKrを手に入れて再びロッカーへ。でもデンマーク語表記だからやり方わかんない。近くにいた人に聞いてやってもらうことにしよう。うん、日本のと同じだ。お邪魔なスーツケースを入れ、やっと出発!ん?そこに自転車屋がある。もしかしてレンタルもできたりして?聞くだけ聞いてみようか。「ダメ、うちは自転車売るだけ」まあそりゃそーだろww地図も手に入れたし、歩こう!まず最初の目的地はアンデルセン博物館。駅を出て公園を通り抜けるとすごく近かった。周辺は童話に出てくるお菓子の家みたいな家が並んでいる。博物館にはアンデルセンが残した手書きの絵や原稿、そして彼や彼の家族、友人たちとの写真と生活の記録などがたくさん展示してあった。図書館みたいに世界中から集められたアンデルセンの童話の絵本も置かれていた。もちろん日本語で書かれたものも。自分もこんなの読んでたな~、懐かしいな~と思っていたら、なぜだか急に切なくなって、ちょっとウルウルしてしまった。お土産にクーピー付きのぬり絵を買って、次なる目的地のアンデルセンの生家に向かった。

このあたりはオーデンセの繁華街。ふらふらセンター街を歩いていると、おいしそうなニオイが漂ってきた。ソーセージのニオイだ。よくあるたこ焼き屋みたいなストールがあって、たくさんの人がホットドックを買っている。ホットドックといっても、細長いフランスパンみたいなのの中がくり貫かれていて、その中にマヨネーズ、ケチャップ、ソーセージが入っている。おいしそうなのでベーコン付きのを買ってみた。マヨネーズが私の好みの味ではなく、しかも結構な量が入っていたので辛かった。お昼食べてる時間もないので、それを齧りながら歩いた。近くまで来ているはずなのになかなか見つからない。地図を見ていたらおじさんが声をかけてくれた。「アンデルセンの家に行きたいんですけど?」「ここはスイミングプールだよ!」え、なんかこの人笑える。プールはどうでもいいしw そして彼いわく、アンデルセンの家はすごく小さいらしい。そっか、そういえばさっき通り過ぎたような気もしてきたなあ。注意深くさっき来た道を引き返すと、ありました!大きな看板も何も無い普通の家みたいだ。中に入ると部屋が3つしかなく、あるのは暖炉とイスくらいのものだ。お父さんが靴屋で、彼らの生活を支えていたらしい。そのあとは聖クヌッド教会~アンデルセン公園~ミュンターゴーデンと周った。ミュンターゴーデンは昔の人々の生活様式や昔使っていた家具、衣服などがそのまま残っている。入場料は本には5DKrと書いてあったけど、実際は15DKr。やっぱりオフシーズンはどこでも経営大変なんだな。夏のスキー場、冬の海の家・・的な?w ちなみにお客は私1人。廊下なんてキシキシいっちゃってすごく古い!1階には家具、2階には子供のおもちゃ、宝物、そして別館には食器や時計、剣、銃などがあった。その中に1つ気になるものを発見。それは鉄板にピンポン玉くらいの大きさがの穴が開いた調理器具。たこ焼き焼き器?いやそれはないw どんなものを作る器具なのかな?

そろそろ駅に戻ることにする。とその前に、老舗ベーカリーのロイヤルに行って、おいしいペストリーを買いたい。外から見るとウィンドーにお菓子が並んでいる。ペストリー本場のデンマークに来たのだから買わなきゃね。ペストリーとあと2つくらい菓子パンを買って帰る。明日の朝、アマンダと一緒に食べよう☆駅に着いてロッカーからスーツケースを取り出し、電車に乗り込んだら今まで見たことのない座椅子やテーブルがある車両だった。こりゃラッキーと思って真っ先に座る。そしてさっきの菓子パンをひとつ食べた。なんか新聞が置いてある?周りは確かにビジネスマン風の人がほとんど。もしや・・?と思ったけど居心地がいいのでそのまま様子を見ることにした。チケットを確認する人が来て、やっぱり言われたw「ここはビジネスシートですよ!」前に座ったおじさんも頷いている。やっぱり・・なんか視線が厳しいと思ったのよね。旅行者だから情状酌量で追加料金は払わなくて済んだけど、コペンハーゲンに着くまでの1時間半は結構肩身の狭い思いをする羽目になったw 19:20より少し前に着いたけど、アマンダはまだ来ていない。喉がカラカラなので、ちょっと売店でアップルサイダーを買う。そのうちにアマンダも到着。アマンダはヴェスタブロ・ウンドムスゴアホテルに電話してみたらしい。そしたら通じなくて、その場所を確かめに行ったら工事中だったらしい・・。よく気が付くアマンダは近くにいいホテルがないかみて、駅から3分くらいのところにSAGA HOTELというのを見つけていた。(SAGAとは北欧伝説という意味らしい・・)でも私の意見を聞く前に予約を入れず待っていてくれて、先に荷物を置いてごはんを食べにいくか、駅で何か食べ物を買ってホテルに入るかを聞いてくれた。ダブルルーム(ツインのような部屋)があと2つしか残ってなかったらしく、先にチェックインすることになった。私にとって初めてのコペンハーゲン。想像してたのより汚い街だった。しかもアマンダは結構デンジャラスと言う。血を流していたり、ドラッグをやっている男を見たそうだ。ストロイエを歩いて、おいしくて安い店を探した。中華料理かステーキで迷ったが、ステーキだとサラダバーがついているのでそっちに決定。サラダバーはアメリカとかで食べるより新鮮さが劣る気がする。いろんな食材が少しずつ落ちてて汚いし、店員が補充をサボっているw 肉もちょっと硬くてあまりおいしくなかった。疲れたし、ホテルに帰って寝る!明日はアマンダと一緒に市内を十分観光する予定。写真もいっぱい撮らなきゃ~!

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