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CMS(コンテンツ管理システム)の選び方と活用法

WordPressに代表される、CMS(Contents Management System)はWebサイトを運営する上で非常に重要なものです。

CMSは管理画面などを通じて、ウェブサイトの内容(テキストや画像など)を誰でも簡単に管理・更新できるツールです。

例えばブログを書いたり、商品の情報を更新したりするとき、プログラミングの知識がなくてもウェブサイトを操作することができます。

弊社で制作するサイトでも定期的に更新予定がある場合は、高確率で何かしらのCMSを導入することが多いです。

とはいえ、いきなりCMSと言われてもわからないことも多いかと思います。
この記事では、CMSについて初心者にも分かりやすく解説していきたいと思います。




CSMのメリットとデメリット

まずはCMSを導入することのメリットとデメリットについて解説したいと思います。
ただし、一口にCMSと言っても様々な種類のものがあり、ここで挙げた内容が全てのCMSに当てはまるわけではないのでご注意ください。

メリット1 更新が簡単

最大にして最強の特徴と言っていいと思います。
CMSを利用すると、テキストや画像などのコンテンツを手軽に追加や編集ができます。専門的な技術知識がなくても、誰でもウェブサイトを更新することが可能です。
また若干ハードルは上がりますがページそのものの増減も比較的容易にできるようになります。
他にも拡張機能が使えたり、カスタマイズがしやすいのもメリットです。

メリット2 アクセスの管理ができる

CMSではアカウントを発行し、複数のユーザーでサイトを管理することができます。
また、どのユーザーがどのコンテンツを編集できるかを細かく設定する機能もあります。

これにより、より効率的にサイトを更新したり、担当外の人が誤って情報を削除したりなどのリスクを減らしたりすることができます。

メリット3 SEO対策

多くのCMSにはSEO(検索エンジン最適化)をサポートする機能が備わっています。またCMSの種類によってはSEOやマーケティングに特化したものも存在します。
これによりGoogleなどの検索エンジンで上位に表示されやすくなります。

続いてはデメリットの紹介です。

デメリット1 初期費用が高くなる

弊社のような制作会社にサイトに依頼する場合、CMSを導入する費用が別途かかりますので初期費用はどうしても高くなってしまいます。

一方で、サイトの運用を内製化できるようになるので、長期的に見た場合、むしろコスト面ではお得になります。

もしサイトの更新自体がほとんど発生しないという場合は、無理にCMSを導入する必要はないので、サイトをどのように活用するかに合わせてご検討いただくのが良いと思います。

デメリット2 セキュリティ面でリスクがある

WordPressのような多くのサイトで使用されているCMSは、攻撃のターゲットになりやすい側面があり、定期的なアップデートやセキュリティ対策が重要です。

セキュリティ的に狙われやすいオープンソース型のCMSに不安がある場合には、パッケージ型CMSを選ぶという方法もあります。

CMSの選ぶポイント

続いて、CMSを選ぶ際のポイントについてまとめました。
弊社のような制作会社に制作を依頼する場合は、サイトに応じて適切なCMSを提案してくれると思いますが、ぜひ参考にしてください。

サイトの目的にあっているか

まずは何を重視するかを明確にしましょう。
自分のウェブサイトで実現したいことを明確にし、必要な機能を持つCMSを選びましょう。例えば、ブログ運営なら記事管理機能、オンラインショップならEコマース機能が充実している必要があります。

使いやすさ

CMSの操作が直感的で、誰でも簡単に使えるかどうかを確認しましょう。実際にデモを試すことで、日常的な操作のしやすさを体感できます。

機能の拡張性

現在のニーズだけでなく、将来的な事業拡大や機能追加を見越して、プラグインやアドオンによる拡張が可能なCMSを選びましょう。

サポートとコミュニティ

万が一のトラブルに備え、充実したサポート体制や活発なユーザーコミュニティがあるCMSを選ぶことが望ましいです。特にオープンソースのCMSでは、コミュニティの活動がサポートの鍵となります。

予算

CMSの導入にはコストが伴います。無料のものから有料のものまでありますので、初期費用だけでなく、維持管理にかかるコストも考慮して選びましょう。

CMSの種類と特徴

次に主要なCMSの種類とその特徴について具体的に紹介したいと思います。

WordPress

特徴
世界で最も広く使用されているCMSで、使いやすさと拡張性が魅力です。
そのシェア率は、CMSを導入していないサイトも含めたWebサイト全体でも世界で40%以上、国内では80%以上と圧倒的です。

実に豊富なプラグインとテーマが利用可能で、ブログから大規模な企業サイトまで幅広く対応。まさに鉄板のCMSと言っていいと思います。
他の特徴としてはオープンソースであること、基本無料であることが挙げられます。

シェア率が高いので、無償有償問わずテンプレートやプラグインが豊富であること、問題が起きても調べれば情報がすぐ出てくるなどの利点がありますが、逆にシェア率の高さからセキュリティ的に狙われやすいという面もあります。

適している用途
個人ブログ、中小企業のウェブサイト、ニュースサイトなど。

類似するCMS
同じオープンソースのCMSとしてはJoomla!、Drupalなど。
国産のCMSではMovable Typeが有名です。

Shopify

特徴
ECはEコマース(Electric Commerce)の略でネットショッピングなどのことを指します。ECサイトに特化したCMSも多数あり、Shopifyはその中でも人気のCMSです。

オンラインストアの構築と運営が直感的に行え、決済処理や在庫管理、顧客管理まで一元的に管理可能です。

適している用途
オンラインショップ、小売業者。

類似するCMS
同じく簡単にネットショップが解説できるものとしてはColor Me Shopなど、がっつりカスタマイズできるものにはEC-CUBECがあります。

Wix

特徴
もしかしたら意外に思われる方もいるかもしれませんが、Wixなどのホームページ作成ツールもCMSの一種です。

Wixはドラッグ&ドロップのインターフェースが特徴で、プログラミング知識がなくても美しいウェブサイトを簡単に作成できます。小規模事業者や個人事業主に人気です。

サーバーのレンタルなども必要ないので、とにかくお金をかけずにホームページを作りたい個人にもぴったりだと思います。制作会社にお願いするのではなく自分でやりたい方におすすめです。

有料プランであればカスタマイズの自由度が上がりますが、中規模以上の企業サイトにはあまり向きません。

適している用途
小規模事業のウェブサイト、ポートフォリオサイト、個人のブログ。

microCMS

特徴
microCMSは日本製のヘッドレスCMSで、APIベースでコンテンツを管理・配信することができます。

フロントエンドとバックエンドが完全に分離されており、ウェブサイトやアプリケーションの開発が柔軟に行えます。開発者が自由に技術スタックを選択できるため、高度なカスタマイズが可能です。

もう少しわかりやすく説明すると、テンプレートなどを使う必要がないのでサイト側をかなり自由に作ることが可能になります。
例えばすでにある既存サイトの一部分だけを今からCMS化するなんてこともできちゃいます。
またセキュリティ性が高いのもメリットです。

自由度が高いということは、逆に言うと制作に専門スキルが必要ということでもあるのですが、弊社ではmicroCMSとパートナーシップ契約を結んでいますので、ご安心ください。

適している用途
カスタマイズ性と柔軟性を求める企業のウェブサイトやアプリ、大規模なコンテンツ管理が必要なプロジェクト。

まとめ

CMSを上手に選び、活用することで、ウェブサイトの管理がぐんと楽になります。そして訪問者にとって価値のあるウェブサイトを作り上げることができるようになります。

それには自社のニーズに合ったシステムを選び、定期的な更新やセキュリティ対策を怠らないことが重要です。

CMSを効果的に活用して、より良いウェブサイト運営を目指しましょう。
この記事がその手助けになれば幸いです。