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ソフトボール上野由岐子投手に学ぶ

昨晩、何気なく報道ステーションを見ていると流れて来たのが、ソフトボール上野由岐子選手と松岡修造さんの対談の様子。

そこで上野投手がお話されていたことが、もの凄く素敵だなあと思ったので備忘録として記事にしようと思います。(※若干要約も含まれており、発言と一語一句同じではありません。)

正直、オリンピックがあってもなくても良いと思えるくらい、今メンタルがとてもいい状態。開催されたら精一杯やるだけのコンディションは整っているし、無くてもそれはそれで仕方ないと割り切れる。

2008年の北京オリンピックで、413球の伝説を生んだ上野投手。

準決勝、決勝進出決定戦、決勝戦と2日間で行われた3試合413球を彼女は1人で投げ切り(準決勝、決勝進出決定戦は同日試合)、チームを金メダルへと導きました。

でも実はこの時、すでに4年後のオリンピックからはソフトボールが競技種目から外されることが決定していたんです。

そのため、上野投手をはじめとするたくさんのソフトボール選手が、競技種目への復活を望みました。そしてその夢が叶うはずだったのが、今回のオリンピック2020大会だったわけです。

その経緯を知っている私からすると、「オリンピックが無くても割り切れる」という上野投手の発言には、正直驚きを隠せませんでした。

それは対談していた松岡さんも同じだったようで、なぜ?という質問を上野投手に投げかけます。

何が起きても受け入れる準備が出来ている。そう答えた上野投手はこんな話を始めました。

360度全てが前向きだと思っている。どの方向にでも自分がここだと思うところを進んでさえいれば、どれだけ回り道をしてもいつかは行きたいところに辿り着くことが出来る。

松岡さんも「360度全てが前向き」って言葉に凄く感銘を受けた様子でしたが、本当に素敵で、かっこいい言葉ですよね。

こんな風に思えるようになるまでには、私たちには想像もつかないくらいの努力を積み重ねてきたんだろうなと思うと、もの凄く説得力と重みがあって、上野投手の言葉につい耳を傾けてしまいました。

昔は、上野は出来ると言われることが嫌だった。私だって最初から出来たわけじゃなくて、出来るようになるまで努力したから出来るだけだと言いたかった。でも今は、それなら私は「なんでも出来る上野になってやろう!」と思えるようになるまで、自分を受け入れることが出来るようになった。

上野投手は、2019年に打球があごを直撃し、全治3ヶ月の骨折をする大怪我を負いました。

この怪我について、「自分の精神状態が不安定だったために、起こるべくして起こった怪我だと思っている。」と語った上野投手。実はこの怪我をしたおかげで、自分自身ともソフトボールと向き合う姿勢ともきちんと向き合う事が出来たのだそう。

自分気持ちを受け入れることは大切。だからといって、無理矢理自分を受け入れる必要はないのだと彼女は言います。

無理に自分を受け入れる必要はない。生活していく中で、それぞれ何かのきっかけで、自分を受け入れられるように変わっていくタイミングがくると思う。それまで待っていればいいんです。私も、自分を受け入れられない期間の方が長かったですから。

彼女の言う「待っている」は、言葉通りにただ待っているだけではなくて、きっと自分と向き合い続けながら待つって事じゃないかと、聞いていた私は思いました。

北京オリンピックの頃は、ちょうど私も白球を追いかけていたので(下手くそだったので、大きな声では言えないけれど。笑)、学校から帰って録画していた試合を観たり、新聞を切り抜いてファイリングしたり、それはもうマウンドの上の上野投手に夢中でした。

青春時代に憧れのヒーローだった選手は、今でも凄くかっこよくて。相変わらず私は、画面の彼女に釘付けになってしまいました。

360度全てが前向き。

その言葉の意味を噛み締めながら、私も自分の信じる道を進み続けていきたいなって思いました。

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