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今注目の台湾企業4社と台湾クラファン人気商品紹介

こんにちは、applemint 代表の佐藤です!

突然ですが、台湾の会社と言ったらどんな会社を思い浮かべますか?

HTC?

Foxconn?

ASUS?

Giant?

これらの会社はもちろん非常に有名ですが、共通して創業20年以上になります。

では、創業間もない今有名な台湾の企業はどこでしょうか?
みなさん答えられますか?

このブログでは、今話題の創業間もない台湾企業をいくつかご紹介したいと思います!
最後に、企業ではないですがここ最近台湾のクラウドファンディングで話題になった商品を2つご紹介したいと思います!

17 Media

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参考:https://17.live/

まずは日本でも割と有名な 17 Media についてお話をします。
17 Media はライブ配信サービスで、2015年に元有名ラッパーの黃立成という人が創業しました。

今日本で非常に勢いのある前田裕二氏が創業した SHOWROOM とサービスが似ている、と言えばなんとなくわかるでしょうか?

ちなみに日本人の皆さんは17を「イチナナ」 と呼んでいますが、台湾では「イー・チー」と呼びます。
ちょうど、「一起」(日本語訳:一緒に) という単語と同じ発音で、イー・チーという愛称で親しまれています。

創業者が芸能人ということもあってか、台湾ではアプリが公開になると有名人がこぞって17で Live 配信をし、瞬く間に有名になったようです。

その後 2017年には日本に進出し、2019年12月現在までにアプリが 100万DL を突破したようです。
現在日本市場における17 のライブアプリとしてのプレゼンスは高く、ライブ配信のマーケットシェアは 1位とも言われています。

これまでに数々の投資機関から投資を受けている 17 は世界進出に余念がありません。
現在までに日本のほか、香港、インドネシア、アメリカにも進出しています。

そんな 17 media は 2018年にアメリカのニューヨーク市場に上場を試みました。しかし問題が発生し、土壇場で上場を取りやめます。

原因はもともと投資をする予定だった投資機関がお金を集められず投資を止め、それが原因で 17のビジネスに不安を感じ始めた別の投資機関が投資を取り消し始めたため、上場を土壇場でキャンセルしたようです。

今後、再度ニューヨーク市場への上場は十分に考えられるので、今後の動向がますます気になる台湾企業の一つです。

参考:日本での DL 数「17直播拚出日本市占第一,超強賣夢術怎麼包裝的?
参考:投資機関からの投資「「神魔」執行長領投,M17 獲新一輪 2,500 萬美元資金
参考:17 Media 上場キャンセルについて「紐交所上市為何失敗?M17 執行長終於開口:我的錯

GOGORO

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参考:https://www.gogoro.com/tw/

続いて紹介したいのは、2011年に創業した台湾の電動バイク (スクーター) の会社 Gogoro です。
台湾でも 2017-2018年にかけて、急激にプレゼンスが伸びた印象があります。

車や通常のバイクはガスがなくなったらガソリンスタンドに駆け込みますが、Gogoro の場合は Gogoro ステーションに行くことになります。

現在、台北市内には gogoro ステーションが以下のように分布されています。

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参考:https://www.gogoro.com/tw/findus/

これだけあれば、安心じゃないでしょうか。
これがどれだけ多いのか、東京にある日産リーフの充電スタンドの数と比べてみたいと思います。

以下は東京都の丸の内あたりの日産リーフ充電スタンドの分布図です。

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参考:https://ev.nissan.co.jp/NETWORK/map.html

日産リーフの充電スタンドもそれなりの数はあると思いますが、日産の充電スタンドと比較すると gogoro の充電スタンドが如何に多いかがわかります。

Gogoro は 2019年12月の新聞によれば、2019年度はすでに12万台売り上げ、電動バイクのシェアは 26.29% だそうです。
仮に台湾が中国のようにバイクの電動化を義務付けたら、一気に売上が伸びそうですね。

今後が楽しみな会社です。

参考:Gogoro の売上について「市場升溫 Gogoro電動機車陣營市占率26.29%

PINKOI

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続いては、デザイナーズ商品を多数扱う EC サイトの Pinkoi についてご紹介したいと思います!
日本だと、台湾の可愛い雑貨が手に入るという印象が強いかもしれません。

Pinkoi も Gogoro 同様 2011年に創業した会社で、2015年に GMO から 9億円ほど調達した後、アメリカの有名なベンチャーキャピタル Sequoia Capital から11億円の出資を受け、海外展開を加速させました。

現在までにオフィスは台湾の本社を除いて、日本、香港、中国、タイにあるようです。

ちなみに、Pinkoi ストアへの出店は非常に難しいと言われており、出店成功率は10% だとか。
Pinkoi は “デザイナーズ商品” を扱っているというイメージを保つために、 おしゃれで可愛いものしか出店させないのでしょう。

このブログを見て Pinkoi を初めて知ったという人は、是非 EC サイトを覗いて見てください!

参考:台湾発のハンドメイドマーケットプレイス「Pinkoi」がSequoiaから約11億円を資金調達
参考:GMO からの出資「擴張亞洲設計師社群,Pinkoi獲紅杉資本3億投資!

appier

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参考:https://www.appier.com/

最後に appier という会社を紹介します。
BtoB の会社なので、多くの人には馴染みがないかもしれません。

この会社のサービスを簡単に説明すると、AI を使って的確なデジタル広告配信をするというものです。

え〜と….

全く意味が分からないという方のために、もう少し詳しく説明します。

皆さんがインターネット上でどんなページを見たか、どんな商品をいつ、どこで購入したかというデータは実は皆さんが知らないところで、集められています。

例えば 皆さんが chrome のブラウザーを使っている時点で、皆さんの検索履歴は全て Google に筒抜けです。

これらのデータを世界何十億人分集めると、整理するのって難しいですよね?
そこで AI の出番です。

AI が膨大な量のデータを整理して、どんなユーザーがどんな購買傾向があるか学習します。
ちなみに、このような大量のデータのことをビッグデータなんて呼びます。

appier が提供しているサービスというのは、何時何分、何曜日の、どこにいる、どんな性別の、どんなユーザーが何を購入したかというビッグデータを AI で整理して、最適な場所に最適な時間、最適なユーザーに広告を露出するものです。

創業者が AI 研究のバックグラウンドを持っていたことと、世界的な “AI”ブームが重なり、2019年までにかなりの金額の資金を調達しています。

2019年11月には約8000万USD (約86億円) を投資家から調達し、その勢いはとどまることを知りません。

現在までに 15 の都市で、1000以上のクライアントにサービスを提供したそうです。

参考:Appier raises $80M for AI-based marketing technology

番外編 (クラファンでいいと思った人気商品)

一応番外編として、台湾の有名クラウドファンディングのサイトで人気を集めた商品を2つ紹介します!

これらの商品が有名になれば、商品を開発した会社が有名になり、いずれ Pinkoi や Gogoro みたいになるかもしれません。

ちなみに台湾には主に2つのクラウドファンディングのサイトがあって、1つは『嘖嘖』、もう一つは『flyingV』 です。

ローカルの台湾人にこの二つの違いを聞いたところ、嘖嘖はおしゃれで面白い商品やサービスのクラウドファンディングをしていて、flyingV はもう少し硬くて真面目なサービスのクラウドファンディングをしているようです。

僕が今回ご紹介したい商品は嘖嘖で人気だった2商品です。
いずれもものすごくうまいやり方をしたと思うので是非ご覧ください!

眠豆腐

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参考:https://www.zeczec.com/projects/sleepytofu

HP には会社のロゴが 「sleepy tofu」と書かれてありました。
「豆腐のようなベッド」って、ものすごくうまい表現をしたと思います。
なぜだかすごくソフトで気持ちいいイメージがすぐに浮かびます。

目標額 30万NT に対して、1900万NT 集めてしまったモンスター商品です。

僕はこの商品をインスタの広告で見たことがあります。
インスタの広告を覚えているぐらいのキャッチーな商品ということでご紹介しました!

凝書體

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次に紹介するのは繁体字のフォントです。

目標額150万NT に対して、1800万NT を集めてしまったモンスターフォントです。
ゴシック体をベースにしながら、漢字の払いや、はねがダイナミックでパッケージに使えそうです。

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参考:https://www.zeczec.com/projects/creamfont

パッケージにこのフォントを使うと、明朝体の特徴である高級感やおしゃれ感を保ちつつ、ゴシック体の可読性があるので、非常に適しています。

どうやら justfont というフォントの会社がこのクラウドファンディングに関わっているようなのですが、この会社は以前にも金萱というフォントをクラウドファンディングで開発しました。

Justfont 社はその他デジタルマーケティングがものすごくうまく、その理由はどうやら CEO が元広告代理店出身だからだそうです。

また、コミュニティの運営も非常にうまく、Justfont 社が立ち上げた『字戀』という Facebook のファンページはフォロワー数が2019年12月現在で10万人を超えています。

僕が個人的に台湾で一番尊敬している会社の一つで、学ぶことが本当に多いです。

凝書體フォントは個人的に今後の動向がとても気になる商品で、2020年に商品化されたら購入を検討しています。

いかがでしたか?

これであなたも今台湾で勢いのある台湾企業を理解したのではないでしょうか?

このブログを通して、今勢いのある若い台湾の企業をわかってもらえれば幸いです!


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