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ゴンチャ・ジャパンの企業分析をしてみた



-ゴンチャジャパンをマーケティングトレース-

全体の概要です。

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■会社概要  
社名:株式会社ゴンチャ・ジャパン
代表者:代表取締役会長 兼 社長 兼 CEO 原田 泳幸
経営理念:『デイリー・ティー・プレイス』
設立日:2015年 3月25日資本金:200,500,000円

事業内容
 ・台湾ティーカフェ事業の運営 (商品開発、直営店・FC店運営)
運営店舗数:60店舗(2020年3月31日)

2006年に台湾で誕生し、2016年に日本へ上陸した台湾ティーカフェブランド。2019年葛目良輔氏が社長から退任し、日本マクドナルドホールディングス(HD)などで社長を歴任した原田泳幸氏(70)が会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)に就任しました。
カリスマ経営者の元で日本を牽引する台湾ティーカフェはどんな進化をしていくのか。また、数ある台湾ティーカフェの中で特に人気を集める秘密はどこにあるのか興味を持ったので取り上げてみました。

⑤マーケティングミックス(4P)

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・売り物/Product
ベースとなるオリジナルのお茶は、ブラックティー(紅茶/全発酵茶)、ジャスミン・グリーンティー(緑茶/不発酵茶)、ウーロンティー(青茶/半発酵茶)、阿里山ウーロンティー(同)の4種類。
一番の人気商品は「黒糖ミルクウーロンティー+タピオカ」
黒糖+お茶の組み合わせが和菓子に近いため、多くの日本人が潜在的に求めてしまうのではないでしょうか。

また、重要な点としてゴンチャがProductとしているのは台湾ティーであってタピオカではないことです。私を含め多くの人がゴンチャ=タピオカのイメージが強いのではないでしょうか。
会社理念である『デイリー・ティー・プレイス』からも分かる通り、ゴンチャが提供したい価値は、美味しいお茶を格式張らずに楽しめるスタイリッシュな雰囲気と場所です。そのため主役は4種類のお茶であり、タピオカは一つのトッピングとして記載されてるにすぎないのだそうです。


・売値/Price
客単価は550円前後で、ドリンク一杯にしては高すぎるように思われます。ちなみに世界各国のゴンチャのなかでも、日本は一番高い価格設定がされており、シンガポールや台湾は日本の2分の1だそうです。
しかし、ここにゴンチャが人気な理由が一つありました。

「10代の若年層が『ちょっと高い』と思う程度に設定しました。中高生などの若年層が気軽に行けるようにすると、大人がくつろげない。若年層にとっては、ちょっと背伸びして行く、ぐらいの位置づけのほうがいいんです。そうすることにより、ブームに終わらずスタイルとして確立する。長く続きます」(葛目氏)

 

売り場/place
自宅から目的地である学校や勤務先へと向かう動線のなかで、ターミナル駅・日常・非日常という3つの段階に分け、それぞれに出店しています。

目的地に近く、非日常という性格も併せ持っているのが第一号店の表参道。反対に、目的地に近く日常に近いのが、2018年6月に出店した日本橋。2号店を出店した阿佐ヶ谷は、自宅に近く日常的。ブランドにリアリティを持たせる作戦で出店したそうです。

・売り方/Promotion
特にしていることはないそうです。

④ポジショニング


私はゴンチャのポジショニングを下記のように表してみました。

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1店舗目の出店は「コーヒーの苦手なスタバ好きがゆったりと過ごせる場所」という狙いの元に、原宿の路地から始まりました。つまり、コーヒーは苦手だがスタバの雰囲気や、空間が好きで通う層をターゲットに店舗展開をしています。

⑥トレース企業の成功要因を整理

スタイルの確立とターゲットの明確化
"美味しいお茶を格式張らずに楽しみながらスタイリッシュに、コーヒー嫌いが飲みたくなるような雰囲気と場所を提供する"を元にターゲットを、カフェの雰囲気や空間は好きだがコーヒーが苦手である20代女性に絞っている。そのために、あえて幅広い層が好きなコーヒーを置かなかったり、中高生が気軽に行けない価格設定をしている。また、ターゲット層の大人がゆっくり寛げるような立地に店舗展開を進めている。

⑦自分がその企業のCMOだったら

ゴンチャが実現したい「ティー×カフェ」のスタイルを確立し、生活に浸透させていくためにはどうしても、ゴンチャ=タピオカ、タピオカ=中高生、のイメージを払拭し、ターゲット層である20代女性に支持される必要があります。
そのために2つ提案をします。

①カップをタピオカの粒が見えないデザインに変える
タピオカを隠せば映えを狙った中高生は少なくなり、お茶本来の味を好いてくれる顧客だけが残ると思います。また、オフィスでタピオカを飲むことが気恥ずかしい20代女性OLの利用率も上がるのではないでしょうか。

②30代女性の女優やモデルを広告塔に起用
スタイリッシュな大人な飲み物であることをアピール。(働くかっこいい女性がお昼の代わりにタピオカを飲むイメージ等)
今までPromotionに力を入れてこなかったん分インパクトは大きいのではないでしょうか。

以上!!第一回マーケティングトレースしてみました。足らないところ多々あると思いますのでフィードバックしていただけますと幸いです。🙇‍♂️🙇‍♂️

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