見出し画像

ドラマ【ライアーゲーム】から学ぶゲーム理論

皆さんはライアーゲームってドラマ知っていますか?

知らない方向けに説明します。

バカ正直な主人公神崎ナオが騙し合いのゲームに参加させられる。
神崎はゲーム内で出逢う天才詐欺師の秋山に助けられながら勝ち進んでいく

というストーリーです。

このドラマ、私が小学生の頃に流行っていたので見ていました。

当時は純粋にドラマとして楽しんでいました。

しかし大学生になってから見てみると、あらゆる場面でゲーム理論が使われていることに気づきました。

ゲーム理論とは2人以上のプレーヤーがいる時、プレーヤー全員が最も得をするための意思決定を分析するものです。

そこで、私がライアーゲームを見て気付いたゲーム理論のポイントについて書きます。

ポイントは3つです。

1.囚人のジレンマ
2.トリガー戦略
3.ナッシュ均衡

1.囚人のジレンマ


囚人Aと囚人Bがいます。

彼らは警察から取引を持ちかけられました。

取引の内容は以下で互いに相談はできない状況とする。

1.片方が自白し、もう片方が黙秘した場合
自白した方は無罪、黙秘した方は懲役5年
2.AとBが共に自白した場合、2人とも懲役3年
3.AとBが共に黙秘した場合、2人とも懲役1年

この時、2人にとっての最適解は3番です。

しかし、裏切られたら大ダメージです。

「協力すればお互いメリットがある」

「しかし協力できない」

というジレンマがあることから「囚人のジレンマ」と名付けられました。

ライアーゲームでも然りです。

全てのゲームに共通するのは全員が協力すれば誰も損をしなくて済む。

しかし、「自分だけ得をしたい」という気持ちがあるからこそドロドロの騙し合いに発展しているのです。

2.トリガー戦略


これは簡単に言うと

「やられたらやり返す。好意を受けたら好意で返す。」

これだけです。

長期的なゲームを想定した場合、どうしても協力しなければいけない場面があります。

だから短期的な視野によって相手を裏切ってしまうと後々自分が損をするハメになります。

先程の「囚人のジレンマ」がありましたね。

あれを一回きりではなく、AとBが複数回行ったとします。

そのとき、最も勝率が高いのは「トリガー戦略」だと言われています。

まずは相手に手を差し伸べる。

それを相手が悪意で返したら自分も悪意で返す。

相手が好意で返したら自分も好意で返す。

これが最強戦略だと言われています。

ライアーゲームの秋山も、まずは相手の出方を伺います。

相手がこちらを騙そうとしたらカウンターをして、相手が協力したらこちらも協力する。

これにより、信頼を失うことなく勝ち進んでいます。

3.ナッシュ均衡


「プレーヤー全員が最良の行動を取り合っている状態」

のことをナッシュ均衡と言います。

裏を返せば一手間違えると命取りになる状態です

ライアーゲームでは、秋山VS葛城の勝負でナッシュ均衡が続いていました。

お互いが常に最善手を取ればゲームは均衡します

ゲームが均衡している場面で秋山が取った行動は敢えて自分が損をすることにより、相手に隙を与える。

「隙を見計らって一気に攻め落とす」

というものでした。

まとめ


ライアーゲームでは今回紹介した3つだけでなく、他にも多くの心理学が応用されています。

私が心理学と行動経済学を学ぶきっかけになったのはライアーゲームを見たからです。

そして秋山深一は今でも私のロールモデルになっています。

ゲーム理論は行動経済学の一分野です。

興味のある方は是非ライアーゲームを見てください。

この記事が行動経済学を学ぶ一助になれば幸いです。


ーーー


関連記事は👇












最後まで読んでくださり感謝です 「読書で得た知識を多くの方に届けたい」 そんな想いで記事を書いています。 サポートして頂けると嬉しいです 頂いたサポートは書籍購入に使います より多くの知識を貴方にお届けします