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欧州20カ国も旅しちゃった、超濃密な1年間<後編>

日本語教師をしながらチェコ→ドイツに住んだ私が、1年間での欧州旅行のハイライトをご紹介していきます。気になる方はぜひ前編もご覧ください!

では早速。



欧州在住者におすすめ、ハンガリー

おすすめしたいのはハンガリー・ブダペスト。チェコやオーストリアと合わせて回る方もいらっしゃるのではないでしょうか。物価も安いし、ワイン、フォアグラなどの食べ物も美味しい。それだけでもハッピーなのですが、ここは「温泉」が有名なので、特に欧州在住日本人には行っていただきたい場所です。とはいっても日本のようにいそいそ全裸で入るものではなく、水着着用で入る男女共通の温水プール風のもの。体の芯まで温まる系では正直ないのですが、シャワー生活で疲れが溜まってしまった方にはぜひおすすめです。一番有名な「セーチェーニ温泉」は結構パリピな感じです。楽しくワイワイやりたい方にはおすすめです。この有名な屋外プールは結構寒くて、結局室内の暖かい方にずっとこもってました。男女兼用サウナもあり、おじさんたちと蒸気に耐え凌ぐのは結構面白かったです。

セーチェー二温泉

おすすめは「ルダシュ温泉」こちらも温水プールっぽさはあるのですが、室内に43度ほどの温泉があります。シャワー生活で冷え切った体には本当に沁みました。そしてなんといっても屋上にある露天が最高。ドナウ川を眺めながら晴天で入る温泉は最高そのものでした。

ルダシュ温泉の露天

まだまだ続きます。ハンガリーでは三大貴腐ワイン「tokaj」も飲めちゃいます。甘くてクセの強いものですが、ハマる人はハマります。私はお土産でいただいて以来ハマり、現地で飲み、自分用にも買って帰るほどでした。

「ドナウの真珠」とも呼ばれるこの眺め

ノルウェー、フィンランドの北欧食器を生活に取り入れてみる

渡欧直後、スウェーデンでリサラーソン時代のグスタフスベリのマグカップを手に入れました。購入時はそれに価値があるとは知らず、恥ずかしながらグスタフスベリすら知りませんでした。ただシンプルに「かわいい〜」と思って手にしたものが結構いいものだったんです。次に訪れたポーランドも食器が有名。昔ながらの青白ポップなデザインのものが沢山並べてあり、こちらにもキュンキュン。そして、年末の北欧旅行でもたくさんの食器に出会いました。案の定、たくさん家に連れて帰りました。

北欧食器を食卓に取り入れて、気づいちゃったんです。食事って毎日します。自分で作った料理を載せるたびに旅を思い出すなんて、素敵じゃないですか。みんな欲しがるロイコペやイッタラも素敵ですが、願わくばブランドに縛られず、直感的に好きだと思うものに出会えたら最高だと思います。

床に並べられるポーランド食器
フィンランドでゲットした貴重な器たち

船に泊まったり、洞窟でクリスマスを過ごしたりしたオランダ

オランダには旅行だけでも二度行きました。冬に一度、春に一度、です。住んでいたデュッセルドルフからも近かったので、何度か車で連れて行ってもらったりも。冬のオランダでは、なんと洞窟の中でクリスマスマーケットが楽しめました。ドイツ国内だと出店が出て、モニュメントが置かれて、と、少しづつ個性があるものの、基本は似たような構造で。オランダのものはとても斬新でした。これは一見の価値あり!だと思います。

洞窟クリスマス、「Kerst Markt」

他にも、教会の中に本屋さんを作っちゃったり。

マーストリヒト「ドミニカネン」

また、春には念願のチューリップ公園に行きました。一年に2ヶ月しか開園しないという世界最大のチューリップ公園です。もはや幻です。さすがに人が多かったですね。園内も広く見応えバッチリ。ぜひまた来たいと思えるほど立派な眺めでした。この旅行ではなんとボートに宿泊しました。こうやって振り返ると唯一無二の体験をしたのはいつもオランダだった気がします。欧州内では影薄めですが、なかなかエキサイティングな国だと思います。

キューケンホフ公園
宿泊したホテルボート

世界から人が集まる理由がわかる、イタリア

革製品といえば、パスタ・ピッツァといえば、カフェといえば、旅行でおすすめなのは、、全てにyes!なのがイタリアです。友人に聞いても、イタリアは何度でも行きたいと言われ、ずーっと行かなきゃと思っていたもののなかなかタイミングがなく。やっとこさ帰国前に訪れることができました。ミラノとヴェネツィアに行きましたが、ローマも行きたかったなぁ。これはまた今度行くことにして。ミラノでは、イタリア人の生徒さんと合流し、車で色々案内していただきました。これも日本語教師の面白いところです。ミラノから少し離れたLecco lakeはなんとも幻想的で、著名セレブが何人も別荘を持っているのだとか。ミラノの歴史から料理まで幅広く教えていただき大感謝です。

Lecco lake

夜に行ったイタリアレストランでの体験がなんとも面白かったので、少し触れます。平日、雨でハイシーズンでもなかったのでレストランはガラ空きでした。ムッシュ一人でウェイター兼キッチンをやっていらっしゃり、彼にパスタとワイン、そしてティラミスを注文しました。一人で来ているのが珍しいのか、「あなたは日本人か」と聞かれ、「はい」と答えると、彼は大の日本製品ファン。車は10年マツダにのり、エアコンはレストランも家も三菱、娘さんにも日本製の車を勧めたほどとのことでした。他にも、中国人は食べるのが汚いから嫌いだとか、南イタリア人は怠惰すぎるとか(彼はミラノ・北イタリア出身)。ローカルにしか分からないような話ができて、最高に楽しかったです。最後にはリモンチェッロをご馳走していただき、一人旅の醍醐味を感じました。Grazie!

最高パスタ&赤ワイン

ヴェネツィアでは、ずーっと抑えていた物欲が爆発してしまいました。なんというか、帰国前だったこともあり気が緩み、旅行者モードに完全に切り替わって。オールハンドメイドの革製品やらマーブリングのクラフトやら、ガラス製品やらを大量にゲットしていました。宿泊に選んだのはヴェネツィア国際映画祭も行われるリド島。ボートでしか行けない不便さがまた良かったというか、あえてゆっくりとした時間を選びたかったこともあり、このホテルは正解でした。とにかく静かなイタリアの夜。最高だったな。また、少し足を伸ばしていったムラーノ島では、生活の節々にガラスが馴染んでいました。いわゆるヴェネツィアンガラスと呼ばれるものは全てこのムラーノ島で作られています。ヴェネツィアに住んでいたガラス職人は皆この島に住まわされたことから、「ムラーノ=ガラス」になったそうです。

お気に入りの鞄。店主のプッチさん製作。
ムラーノ島の家の玄関窓


1年で20カ国を旅してみて

欧州に住むことの1番のメリットは、電車やバスで、国境を越えられてしまうことだと思います。寝て起きたら言語がちがう国にいるなんて、好奇心旺盛な私にはたまらない環境でした。もちろん住環境は日本とは全く違い、水回りや食生活において不便なことも多いし、病院も気軽に行けない、家族や友人に気軽に会えないということもあります。そこはどうしてもトレードオフです。それでも私の好奇心は、また日本の外を、次の街を、見つめてしまっています。まだまだ20代。場所に縛られない仕事を手に入れた自分を褒めてあげながら、もう少し旅を続けていこうと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました😊
カバー写真:モロッコ、シェフシャウエンにて

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