見出し画像

アプリ甲子園ファイナリストの「今」/2020年 準優勝者 安藤春香さん

2011年から開催されているアプリ甲子園。過去には全国からたくさんの中高生が参加し、自ら企画・制作したアプリやサービスを用い、熱い戦いが繰り広げられてきました。この記事を書いている私もアプリ甲子園に出場した一人。そんな私が、過去にアプリ甲子園ファイナリストとなった人たちがどういう想いだったのか、現在何をしているのか、ファイナリストの「今」にせまります。

安藤春香(アンドウハルカ)さんは、現在大学1年生で東京都市大学理工学部の原子力安全工学科に通っています。そんなハルカさんも、2020年のアプリ甲子園でアプリを開発し準優勝を果たしました。今回は大学生として学びながらもたくさんの活動に向き合う安藤さんの今を聞いてみました。

アプリ甲子園についてはこちら


自分の興味を深堀する大学生活

「早速だけど、珍しい学科に通っているなと思いました。情報学部とかに通っているかと思っていたからなんだか意外で。原子力にもともと興味があったんでしょうか。」

安藤「幼い頃からエネルギーにすごく興味がありました。電気がつくれるのって不思議だなあと思って。その中でも安価で安定的に供給できる原子力を私はすごく魅力的に感じていたんです。それで今の大学に入学しました。」

「そうなんですね。確かに考えてみれば電気って不思議ですね。大学はどうですか?楽しいですか?」

安藤「専門的な学びを得ることができて楽しいです!大学に通って対面で授業を受けていて、基礎的な数学から専門の先生が来てくださる講義までいろんな授業があります。」

「1年生のうちから色んな授業を受けることができるんですね!サークルとかも活動していますか?」

安藤「サークルは時期もあってあまり活動できていないらしく、ちょっと曖昧な感じです。でも運動することが好きなので体育の授業が楽しみです笑」

大学での学びについてキラキラとお話してくれる安藤さん。体育が好きじゃない私からしたら体育が楽しみなんて素晴らしい。幼い頃からの興味で大学に入ってさらに専門性を深めることができるなんて素敵だなあ。

幼い頃からなにかをつくる仕組みに夢中だった

安藤「プログラミングを始めたきっかけも同じで、スマホを使い始めた時にウェブサイトを見るようになって、仕組みが気になって調べてみたんです。」

「確かに気にはなるけど、そこから調べて自分でもやってみようと思うなんて素敵なアンテナを持っていますね。小さい頃からなんでも仕組みが気になるタイプだったんですか?」

安藤「そうですね。それでプログラミングも始めました。」

大学生として学びながらもさまざまな活動に挑戦し続ける

「大学のことやプログラミングを始めたきっかけなどを聞いてみましたが、ハルカさんは学外でもたくさん活動をしていますよね。そのことについてお話を聞いてもいいでしょうか。」

安藤「はい。最近、「学校に馴染めない子にプログラミング教育を届けたい!」という活動で、クラウドファンディングを行っていました。今は資金を集めきって、実際に活動を進めていく段階にいます。」

安藤さんのクラウドファンディングのページ

「素敵!どうしてその活動をやりたいと思ったんですか?」

安藤「もともと私もプログラミングを学びはじめてから前向きに挑戦する機会が増え、人生が変わるような経験をしてきたので、それを学校になかなか通えなくて自信がない子たちにも経験してもらいたいと思ったんです。プログラミングを学ぶことで日常に楽しみを見つけることができたり、スキルとしてプログラミングを学ぶことが自分の中の武器となって自信をもつきっかけになったりしたらいいなと思っています。」

「なるほど、小学校などでもパソコンを使う時間が最近増えてきているから、自信をもって学校にいけることができたら活躍できそうですね。」

安藤「そうなんです!業務委託でエンジニアとしても働きながら、今はその活動をしっかりやり切りたいなと思って頑張っています。」

「個人でエンジニアとしてお仕事もされているんですね。色んな活動をしていてすごい。」

好きなことで実績を残したい

「ハルカさんは2020年のアプリ甲子園で準優勝していましたね。アプリ甲子園に出ようと思ったきっかけは何でしたか??」

安藤「ちょうどその頃自分で「Skimer」というアプリをつくっていて、自分がもっている作品で実績を残したいと思って参加しました。」

2020年のアプリ甲子園に出場した時の作品「Skimer」

「Skimer」はLINEの中で動く宿題管理アプリ。学校のクラスラインなどに導入することができるため、クラス内での進捗のランキングを作成しお互いのモチベーションにすることができる。(大会出場時はモバイルのネイティブアプリとしてリリースしその後アップデート)

「そうなんだ。もともとアプリ開発をしていたところから大会を見つけて参加したんですね。大会に出てみてよかったなと思うことはありますか?」

安藤「私、「アプリ甲子園」っていうネーミングが好きなんですよね笑」

名前が好き!?幼い頃からの興味といい、プロググラミングと言い、とことん面白い人なんだなあ、、

安藤「甲子園ってみんなが大好きなもので、高校野球の1番じゃないですか。だからアプリ甲子園もとってもわかりやすくて、自分自身アスリートへのリスペクトもあるのでとっても気に入ってるんです。」

「なるほど確かに。名前から大会の内容がわかりやすいんですね。今の中高生はアプリ甲子園に参加してみたらいいと思いますか?」

安藤「思います。迷っているならまず勇気を出して参加してみるべき。アプリ甲子園ってプレゼンの機会が2回あるので、アプリをつくるだけじゃなくてその作品の魅せ方
を学ぶことができると思うんです。技術も大切だけどそれと同じくらい大切なのが自分の作品を魅力的に伝えることだと思います。プレゼンはその後もたくさん機会がありますし、そういう意味での学びにもなると思います。」

アプリ甲子園でプレゼンをする安藤さん

「そうね、確かにどんなにいいアプリがつくれてもそれがみんなに伝わらなかったらもったいないですね。」

安藤「プログラミングを学んだら、パソコンに対する苦手意識がなくなるのもいいことだと思います。日常生活から、私たちにとってパソコンは切り離せないものになっています。アプリ甲子園がきっかけでプログラミングを始めてみたらそれが今後の生活にもつながるのではないでしょうか。」

今日はアプリ甲子園2020準優勝者の安藤春香さんにお話を聞いてみました。プログラミングを始めたことをきっかけに今も様々な活動に向き合う安藤さん。何事も自分の興味を突き詰めていくことの楽しさについて力強くお話してくれました。

挑戦してみることを恐れずそこから得られる経験や学びに貪欲に向かっていくことの大切さを教えてくれ、そして勇気を与えてくれるようなインタビューになったのではないでしょうか。

アプリ甲子園2022についてはこちらから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?