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IT思い出話(8)
苦しみのプログラミング
プログラミング実習は悲喜こもごもといった光景がみられました。二人でチームを組んで作業するのですが、経験者の専門学校卒の私の相棒のM君はあっという間にプログラムを書き上げて、私はとても助けられました。
それとは対照的にそもそもプログラムというものを理解することができない、文学部卒のK君は、なんと参考として配られていたサンプルのプログラムを、原稿用紙に縦書きにしてしまったのです!
彼曰く、これでやっとプログラムを理解できたということでした。今思い返しても、笑うしかありませんが…
さて、各自コーディングシートに記入したプログラムを、続々とパンチに出していきます。研修なので、徹夜作業ということにはなりませんでしたが、毎日夜の10時くらいまで作業が続きました。
毎日作業が終わると、すぐにそのままパンチ業者に依頼して、翌朝にはパンチカードではなく、フロッピーディスクの形でデータ化されたプログラムが納品されました。
朝一でそのプログラムを実習用のマシンに登録して、そこから次の作業が始まります。
入力されたプログラムは、人間が理解できるプログラミング言語で表現されています。それをコンピュータが理解できる形に変換しなければなりません。この作業をコンパイルと言います。
この実習で使用したコンピュータ言語は、アセンブラという極めて機械語に近い形の言語で、プログラミングの難易度がより高いものでした。先ほどコンパイルという作業があると言いましたが、アセンブラに関しては、この作業を特にアセンブルという風に呼んでいます。
そういうわけで、いよいよプログラムをアセンブルするわけですが、まあエラーが出るわ出るわ、死ぬほどの数のエラーを目の前にして呆然と立ち尽くすことになるのです。
エラーというのは、基本的には文法的なエラーなのですが、要はそのままでは、コンピュータが実行できる形に変換できないということなのです。
私はと言えば、チームを組んだ相棒のM君のおかげで、悲惨な経験をすることなく作業を進めることができました。
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