IT思い出話(11)
なんとかかんとか…
いよいよ佳境に差し掛かった実習ですが、一人、また一人とプログラムが動き始める仲間が増えてきました。涙ぐましい努力をした原稿用紙のK君も無事プログラムが動き出し、何とかなったようでした。
最終的には全員先輩の助けもあってプログラムが完成し、新人研修は無事終了しました。そして、いよいよ現場に配属というわけですが、ここから各人の今後の人生の進路が決まっていくわけです。
最初にどんなプロジェクトに配属されるかによって、その後のシステムエンジニアとしてのキャリアが左右されるのです。
当時、どんな仕事があったかというと、大きく分けて金融系の仕事と工場などの生産現場の仕事に分かれていました。組織的には開発部門は三つの部に分かれており、各部の部長が希望する新人を獲得するという形で配属が決まったようです。
また、出身が文系、理系ということも配属上考慮されたようです。理系の新人は、どちらかといえば工場の工程管理のプロジェクトに配属される傾向があり、文系は金融系が多かったです。
また、金融の仕事は大きく分けて銀行と証券会社に分けられました。そして私の配属先は、某有名証券会社のプロジェクトに決まりました。
研修中は毎日喫茶店に集まってコーヒー一杯で長話をした仲間でしたが、ちりぢりとなってからは、不定期で開催される同期会で顔をあわせるような形での付き合いが続いていくのでした。
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