見出し画像

IT思い出話(9)

初めての端末作業

さて、死ぬほど出たエラーを修正しなければ次に進めません。プログラムを修正するには、端末を使用します。

今では、PCが普及しているのでディスプレイを眺めながらプログラムを入力したり、修正したりする作業はごくごく当たり前のことに思えますが、当時はそんな経験、誰もしたことありません。

プログラムを修正するために、まずは端末の使用方法を覚えなければなりません。プログラミング以前に、皆、未経験の作業に四苦八苦するのです。

私はというと、実は大学時代にタイプライターを習得していました。英語や、フランス語の勉強にタイプを利用していたのです。それが、大変有利にはたらきました。

タッチタイピングを習得していた私は、プログラムを修正したり、入力するのも楽々でした。しかし、生まれて始めてキーボードに触った仲間たちは、キーボードからの入力に苦労するのです。

タッチタイピングができる人がもう一人いました。やはり文学部出身のTさん(女性)でした。彼女も涼しい顔をして端末操作をしていた光景を今でも思い出します。

さて、各自プログラムを修正するのですが、これがなかなか一筋縄ではいきません。下手をすると、かえってエラーの数が増えたりして全く悩ましい日々が続くのでした。

プログラミング実習には、各部から先輩たちがアシスタントとして派遣されて来て、作業を手伝ったりアドバイスをくれるのですが、まさにこのプログラミング実習が新人研修のハイライトでした。

苦しみの中にも和気あいあいといった光景が広がっていて、大変楽しい作業でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?