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君の心に落とすImagination

10月が終わる。今月もあっという間だったな。20代後半から1年が秒で過ぎていく感覚にずっと驚かされている。10月はさほど仕事は忙しくなかったけどれど脳と感情をたくさん使いすぎて若干鬱っぽくなった。「なんでこんな仕事してんだろう。」とネガティブに捉えることや、物事への受け入れ方が難しくなっていた。それでも後輩は私に相談してくる。精神的に疲れて駆け込み寺としている家の近所のバーに仕事終わりに立ち寄る。ここのマスターは何も言わなくても察して「痩せた?というより顔色が悪い。」と一言。爆音でLonginessを店内で流してくれて「これ聴きながら会社に行ってる。」って言ったら「戦闘モードってこと?」って返された。そういうとこ。そういうところがいい。お酒を飲んで家に帰って泣いた。普段思い出したりしないのに父親の通夜の日にわんわん泣いた自分のことが急にフラッシュバックされた。そして、気づいたら朝だった。どんなに嫌でも、吐いても、寝れなくなって目の下のクマがどんなに青黒くなっても、仕事をしなければならない。会社に行かなければならない。何より、働かないと生きていけない。この気持ちが一番強かった。

去年のボクらの時代の中で戸田恵梨香が「いろんなことを考えちゃうということから、割と恐怖心が芽生えちゃうことがあって。後は死について、よく考えちゃう。いまだにギューって泣きそうになるくらい、恐怖にさいなまれる瞬間がある。でも今はこの人(松坂桃李)がいるっていう安心感が芽生えて、ようやく『ひとりで死なずに済む』っていう、少し楽になった部分がありました。」と語っていた。今ならとても共感できる。恋人もパートナーもいない最近の私はこのまま一人で死ぬかもしれないという危機感があって、葬儀は誰に頼もうかなどとぼんやりだけど考えている。まだそんなの考えるなんて早いよと思われるかもしれないけれど、死ぬ時まで誰かに迷惑をかけたくない。そんなことを考えて、それがたまに自分を苦しめる。できれば私が死ぬときに棺桶にしがみついてくれる人がいたらいいなと思うけど今のところそんな相手もいない。私だって早く松坂桃李みたいに安心できる相手が欲しいよ。でも、そんなのいつになるか分からない。あるときに腹を括って一人でも生きていける覚悟を持つ準備をするためにも働かなければならない。一人の私が今できること。それは働いて、それなりに稼いで、自分の機嫌を保つこと。

「先生が学生の時の担任の先生がね、中東で戦争が始まってまた大きな戦争が始まるかもしれないからその前に僕と結婚してして下さいってプロポーズしたんだ。すごいよね。」と語り始めて中東戦争の話をしてくれた中学の時の社会の先生のことを最近のニュースを見ながらぼんやりと思い出した。また、大きな戦争が始まる前に私は好きな人と結ばれるのか、そして同じ墓に入れるのか。一緒に墓に入れる人がいれたらラッキー。


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