ピアノ愛好家の身体のケアについて②効果的だった/そうでもなかったケア方法

皆さま明けましておめでとうございます。
今年もぼちぼち記事をアップしますので、お読みいただけると嬉しいです!

今回は、筆者が昨年夏に指や首を痛めた後、行ったケアの中で個人的に効果があったもの・そうでもなかったものを説明していきます。
故障の経緯については一つ前の記事に書いているので、まだ読んでいない方はそちらもご覧下さい。

【効果があったもの】
・身体を温める
ケアというまでもないですが、薄着をしすぎない、湯船に浸かるといった基本的な対策で、軽い症状であれば改善しますし、少なくともしないよりは悪化を防ぐことができます。
特に楽器の練習など、身体を使う前に温めると痛みが出にくくなりました。
また、痛い部分にカイロを貼るのも効果的です。
筆者の場合は痛めたのが神経の問題なので、痛い部分を温めるのが有効でしたが、温めるとまずい場合もあるのでご自身の状態をみて判断してください。


・ストレッチ・ピラティス
これも身体を温めるのと同様に、当たり前のことではありますが、身体をほぐし姿勢を改善する効果があります。
筆者は家でできるピラティスの動画を、YouTubeで見てたまにやっています。勤勉ではないので本当にたまにしかしていませんが。笑


・練習時に湿布を貼る・テーピングをする
本番前など、痛みがあっても練習を控えられない場合は、指や肘などに湿布を貼って弾いていました。
推奨できることではないかもしれませんが、写真のように、小さめの湿布を切って指に巻いて練習すると、動かしすぎを防いで痛みも和らげられます。



・針治療
筆者が行ったケアの中で、すぐ確実に効果が出たのが針治療でした。月に1〜3回ほど、治療院で首や肩などに部分施術を受けています。
またネットや一部のドラッグストアには、自分で貼れるタイプの針(置き針・シール針と呼ぶようです)も売っているので、たまに使っています。これは貼ったままの状態で普通に生活できます。掌や手首などに貼っても、目に見える太い血管の真上を避ければ出血しません。




・日常生活で負担になる動き・負荷を避ける
せっかく楽器の練習を控えても、日常生活で痛めてしまうと元も子もないですよね。
筆者は、首が痛い時はなるべく重い荷物を持たない、重いカバンを肩にかけない(どうしようもない場合は手で持つ)、指が痛い時はハサミや包丁を使うのを控えるなどしています。


【あまり効果的でなかったこと】
・演奏家専門でない整形外科に行くこと
演奏家専門ではない整形外科(以下、一般の整形外科と記載します)では、強い痛みや痺れ・運動機能への障害などがなければ、薬を処方して安静にしてくださいと言われるだけの場合が少なくありません。
楽器の演奏は複雑で繊細な運動なので、日常生活にさほど支障をきたさいような弱い痛みや違和感でも、楽器を弾く際には気になってしまう場合があります。そうした際に「あなたは軽傷ですから」と診察で言われても、不安は無くならないですよね。
また一般の整形外科では、楽器の演奏がどれほど身体に負荷を与える運動なのか、ドクターも分かっていないことがあるので、練習を控える必要があるのか、あるいはどの程度までは練習していいのか相談するのが難しいです。
筆者は演奏家専門の整形外科にはまだ行っていませんが、楽器の演奏に支障をきたすような不調なら、専門のドクターに診てもらった方が良いなというのが個人的意見です。


【番外編 身体のケアだけではなくて】
治療法や心配事などについて相談できる相手を持つことも、身体のケアと同じくらい大切だと感じています。
筆者の場合は音楽家専門の病院に行かなかったこともあり、日々の練習量や本番に出るか否かなどを、ほぼ自分の感覚を頼りに一人で決めていました。
今のところそれで大きな問題にはなっていませんが、色々なことを抱え込むことになり、身体の状態以上に精神面でハードでした。
我流でケアを行うのにはリスクもありますから、真似はしないでいただきたいです…


次回の記事では、楽器愛好家特有の故障しやすい事情について、筆者なりに思うことがあるので取り上げていきます。
このシリーズのあとは、曲紹介に戻りますのでしばしお付き合いください。笑

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