今こそ振り返る渡航 Vol.4

こんにちは。APOLLOミャンマー部部長の得津と申します。

よろしくお願いします。

私は2019夏と2020春の2回の渡航を経験しました。

私自身、1年の4月からAPOLLOに所属していたのですが、1年間留学していたために初渡航が2年の夏という遅れたスタートでした。渡航に行く前までも真面目に活動していたのですが、やはり、自分の目で見てみないとボランティアをしている実感が湧かなかったもので、正直その初渡航のときまではまだ「おためし」の気分でした。

そして実際に行ってみると、APOLLOにとってこれから継続してミャンマーを支援するために必要なことが段々と見えてきて、現在少しずつですがそれを実践しています。

ということで、今回はそのいわば反省をまとめていきたいと思います。
まずは、

言語の壁です。

言語の壁は日本人が海外に行くとほとんどの人がぶち当たると思います。ミャンマーでは日本語は全く通じず、英語がお店では少し伝わるかなといった具合です。そのため、私たちは毎回現地のガイドさんにお世話になっていますが、その例外ではなくぶち当たりました。

しかし、もしガイドさんがいなければプロジェクトが成り立つことはないと感じました。仮にできたとしても継続的に支援するのは難しいと思います。

私の2回目の渡航ではAPOLLOのミャンマーでの人脈をフルに活用して、現地の学生団体や日本語学校の人たちと交流し、私たちのミャンマーでの活動を手伝っていただきました。おかげさまで、間接的なコミュニケーションではありましたが、より多くのAPOLLOメンバーがより多くの僧院学校の子どもたちとより密接に交流でき、より深く文化を学べました。私の1回目の渡航のことを思うと、2回目の渡航は言語の壁を乗り越える足掛けのようなものでしたが、言語の壁を乗り越えていくことが現地でのボランティアの質につながると実感しました。

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なので、これからは現地の人たちとの人脈を広げることが、2校目に着手するにあたって必要になってくると考えました。すると、次の段階に必要になってくるのが、

国際感覚です。

「国際感覚」の意味は

国外の様々な文化や価値観を知り、自国内に限った感覚ではなく国際的な観点からものを考えることのできる感覚。自国の常識に囚われず、より広い価値観や考え方で物事をとらえるセンス。 -引用:weblio辞書

ということです。

「郷に入れば郷に従え」とよくいいますが、私は対面する異文化のすべてを黙って受け入れることが「国際感覚がある」ということではないと留学と2回の渡航を通して学びました。

ではどういうことが「国際感覚がある」ということか

まず否定しないこと(拒否はしていい)。そしてそれを単にカルチャーショックとして片づけずに文化的・歴史的背景から理解しようとすることが肝要だと考えます。

簡単に言うと、ちゃんとコミュニケーションをとるには相手のこと知る必要があるということです。

人はコミュニケーションをとるとき、無意識に相手のバックグラウンドを念頭に置いて言葉や話題を選んでいると思います。しかし、常識や前提が違えばお互いにすれ違いが生じます。

国際ボランティア活動は国際感覚がなければ、極論、無責任な自己満足です。自分が相手にとって必要だと思うことを勝手に押し付けているだけになります。相手からするとありがた迷惑になりかねませんよね。

APOLLOのプロジェクトは支援先でのヒアリングをもとにしているのでそういったことはないと思いますが、やはり、日本でできることは日本で準備して、渡航に行ったときに日本では知り得ないようなことを経験したほうが有意義でお値段以上ではないでしょうか。

支援先へのリスペクトや自分のチャンスを無駄にしないという意味でも勉強をしてから渡航に臨むべきでしょう。

さて、これら言語と国際感覚という2つの反省から現在実践していることが2つあります。

APOLLO_international(APOLLOのInstagram のサブアカウント)の作成•運営と週刊APOLLO(会報)を使ったミャンマーの文化、歴史、言語の学習です。

APOLLO_internationalとは。

外国人、主にミャンマー人に向けたInstagramのアカウントで、APOLLOの活動を英語で紹介しています。

https://www.instagram.com/p/B-1KdFij80k/

このアカウントの目的は人脈の拡大とその維持です。

今までにできた知り合いにフォローしてもらうだけでなく海外の、日本人のボランティアまたはAPOLLOの活動に興味を持ってくださるより多くの方々とつながることが可能になりました。

さらに、メンバーの個人的なミャンマー人の知り合いにもこのアカウントをフォローしていただくことでAPOLLOの人脈になり、そして、アカウントを後輩に引き継いでいくことでその人脈も一緒に引き継がれるという。そういうことが目的です。

週刊APOLLOとは。

ミャンマー部が毎週発信しているもので、APOLLOメンバーに対して文化や歴史、言語の勉強、そして観光地の紹介をしています。

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日本語でミャンマーを詳しく紹介するサイトや文献があまり多くないので、たまに英語のウェブページを参考にして書いています。

APOLLOメンバーがいつでも勉強できる環境を作ろうとしているだけなので、内容が少々内輪ノリになっていて、今のところ外に公開するつもりはありません、、、

最後に。

私の代は、代の集大成を自分たちの手でやり遂げることができないかもしれないので、残せるものは出来るだけ多く残して、あとは優秀な後輩たちに託そうと思います。

長文失礼しました。


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