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言葉を大事にするには、

人からもらった言葉を、自分なりに大事にするのは、好きな営みだ。

ふうねさんのインスタおみくじの言葉。
「指先まで温かい血を巡らせて」よいなあ
語感もいいし、イメージがしやすいのに気持ち悪くない。

高校生の時、生物の授業で心臓とか体内の構造学んでいた時に具体的に説明されると具合悪くなっちゃったことがある。でも、温かい血を指先まで巡らせるのは大丈夫そう。

送った側の真意はわからないけど自分に刺さった。

tetoという暮らしにまつわるzineを読んだ。
言葉に関して文章を書いてみたいと思ったのはその影響。みんな、誰かが言ったいい感じの言葉の話をしていた。自分はどれだけ受け取った言葉を大事にしてこれただろう。記事を書いた人たちみたいに、もらった言葉や受け取った言葉を、丁寧にみんなに見せられるだろうか。みんなすごい。私は全部忘れちゃった気がする。今まで大事にしてたのに。

生まれてから、24年経つと脳の容量もいっぱいになった気がするし、いろんな引き出しを開けたり閉めたりしたような体や記憶の感覚がある。大事にしていた言葉は思い出せないし、大事に思ってた時ほど熱い思い入れがなくなってしまった。なぜだろう。

思えば、高校生のとき、毎日文字を書いていた。しかも一日中。起きてる時間の半分くらい文字を書いていた。ノートを取ったり、手紙を書いたり、レポートを書いたり。先生から帰ってくる赤ペンの文字が好きだった。友達が私にくれる手紙の文字、あの人に書いてもらったプロフィール帳の文字が好きだった。

今、言葉をもらってもみんなだいたい同じ形だ、ちょっとばかしフォントが違ってたりするけど、みんな同じだ。私は人が書いた手書きの文字が大好きで今のこのスマホが普及した時代に手書き文字に会えるとゾクゾクしてしまうくらい嬉しくなる。

手書きの文字には、その日の調子とか、気持ちとか、その人が積み上げてきたものとか、大事にしていることがあらわれると思っている。筆跡から何となくその人の性格や人生を想像できると思うほど、情報が溢れていた。手書きだと、私に向けて送られた言葉への熱量もまとめて伝わっていたのかもしれない。勝手に受け取っていただけかもしれないが、その些細な情報たちを見つけるのが大好きだったと思う。

今の時代、なかなか難しいけど、手書きの文字を大事にし合える関係性も、環境も守りたい気持ちになった。そういうところを守っていけたら、私の大事な言葉が、大事にしたいと思う気持ちも、もっともっと大きくなる気がする。

手書き文字を守ろう。

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手書きとテキストの読み比べ何か気づいたことがあれば感想待ってます◎

文中に登場したtetoのインスタはこちら


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