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自分が若手銀行員だったころに知っておきたかったこと

(こちらの投稿はXに2024/2/6に投稿したものを改変したものです)
今銀行で働かれている若手の方向けに、
「自分がその年代で聞いておきたかったこと」と思えることを書いてみました。
当時とは微妙に時代も変わっているでしょうし、あまり参考にならない可能性もありますが少しでもお役に立てますと幸いです。

そもそも銀行の若手時代がなぜしんどいか

を考えてみると、
①基本営業に配属されるが仕事の幅が広すぎる(口座開設等の事務から融資、運用の提案まで)、
②本部に配属されたとしても簡単な仕事しかやらせて貰えない、
③早帰りを徹底故に給料が低い、の3点が大きいのではと思います。
③は如何せんどうにもしがたいとして、①と②について自分や周りの話を振り返って見ました。

①の営業店配属について

考えると、営業部門は仕事の一連のフローを理解するまでが本当に大変。
自分がやってた頃の感想としては、頭を押さえつけられて水の中を泳いでいる気分でした。
特に最近コンプラ対応が重く、口座開設や外国為替などの手続きはますます複雑化している様に思います。
①を更にややこしくしているのは、"収益を上げられる"若しくは"取引が安定している"といった優良先は先輩担当になっており、新参者は定例事務がある先や新規先しか任してもらえず、やりがいを見出しづらいこともネックになっている様に思います

次に②本部配属パターンです

(このパターンは銀行により無いケースかと思います)。
周囲の話を聞いていると、これはこれで大変そう。
なぜなら新卒にやらせられる仕事は本部にないから。なのでコピー取りやPDF化を半年から一年やらされることがザラにあります。
一年くらい経って、上司からの信頼を得られてくると少しずつ業務を振ってもらえる様になる印象です。

然し乍ら①、②いずれの場合であっても、結局ほぼ全ての行員を対象に人事ローテーションを行っている為、自分の出番が回ってきます
この出番が回ってきた時に準備できているかどうかで、その後の成果に大きな違いが生まれている様な気がします。

自分の経験や人から聞いた話からして"自分が仕事を回す"感覚を掴めるまで新卒から5-6年目くらいまでかかる気がします。
私の転職先を見ていると、これは銀行に限らないようです。分業が効いている大企業ではどこでもその風潮がある様です。
言い換えると、"自分が仕事を回す感覚"を掴めていないと、どこに行っても苦労してしまう様な気がします。

一方で5-6年目を迎えて、「どうしても無理!」となった場合、転職も視野に入ってくるかと思います。

そのタイミングで転職した銀行員の事例をご紹介します

自分が知っている範囲で、上手くやったなーと思う事例は、総合商社と総合ディベ(三井と三菱)に行った人たちです。
彼らがやっていたことはシンプルで、6年目までに①TOEICを900まで上げる、②証券アナリストを取る、でした。

今、事業会社で面接官の立場になり気付いたのですが、この二つの資格が20代で揃うとかなり魅力的に見えます。
TOEICなんて古いよ!というのは一理ありますが、投資銀行やトップコンサルは兎も角、事業会社レベルではまだTOEICが優勢な気がします。
最近の若い方で800超えはチラホラ見ますが、900超えはなかなか居ない印象です。

また証アナについては、事業会社の投資判断は証券アナリストに出てくる考え方をベースにしています。
"銀行員はdebtしか知らない"というイメージを覆すのに良い資格と思います。

他の候補者と差別化を図る意味で、これらの資格にチャレンジされる価値は十分にあると思います。

逆にキャリアとして気をつけておいた方が良さそう

なのは、big 4と呼ばれる監査法人系コンサルです。
ここにいく場合は、自分がどうなるか、何を目指すかを明確に持っておいた方が良さそうです。これはBig4に限らずコンサル全般に言えることかもです。

前提として一口にbig4と言っても監査、会計財務、FASなど色々な業務があり、待遇も全く違います。
また4社で会社としての戦略、社風、状況が違うので一纏めにして書けるようなものではないのですが..
そこに進んだ知り合いが8人居て、彼らの事例概要を以下列挙します。

  • 1人は転職先の業務が合っており、現在はその分野のスペシャリストに。また社風も合っていたようで順調に昇格。

  • 1人は転職後から文字通り身を粉にして働きお金を貯めて海外MBAを取得、その後投資会社に転職。

  • 1人は家業を承継。

  • 1人はネット銀行に転職するも合わずに同じファームに舞い戻り。

  • 残る4人は似たようなファームを転々、という具合です。

コンサルは次なるキャリアを描けるか、それを行動に移せるか、
また実現できる運があるかどうかによる印象を持っています。

他にも、5-6年目前後で辞めた人はベンチャーキャピタル、ネット銀行、証券会社、地元優良企業、メガベンチャー(DeNA、メルカリ等)などなど色々なところに出ていきました。

こうやって見ていただくと、

そこまで焦らなくても良いのでは、と思ってしまいます (これは自分の銀行員時代が長かったからでしょうか..) 。
私のおすすめは、先に書いた通り5-6年目くらいまでとりあえずやってみる、ということです。
自分の場合、"求めていた物が得られなかった時に、手に入る物が経験"と"向き不向きより前向き"と言い聞かせていました。

5-6年目まで頑張ってもまだ20代か30前半です。

ただ一点気をつけて頂きたいのは、自分が壊れるまで頑張る必要はありません。
そんなときは弱音を吐いてもいいですし、休んでも良いと思います。
人生長いですし。長いからこそいろんな可能性が試せると思います。
以上、皆さんの何かしらのお役に立てますと幸いです。

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