転職エージェントを使わないほうがいいと思う理由

今日は雑記。

私、次で3社目なんですけど、過去含め転職先はエージェント使わずに見つけました。転職エージェントからアホみたいに声はかけられるのですが、メリットもデメリットもある中、結局のところ「この人優秀だなあ」とか、「この人に私の人生の大事な選択のパートナーになってほしい」と思うことが一回もなかったので、あえて使う理由がないというのが理由です。

転職(ないし就職)エージェントっていります??
よほどコミュニケーション能力が低くない限りいらないと思うんです。

エージェントって、名前の響きはいいですよね。なんか自分の知らないこととか、自分にないコネとか持ってそうじゃないですか。バシッとかっこいい転職先見つけてくれそうな感じしますし。まあその実そんなことは全くないんですけど。見栄えと名前の響きだけでみんな騙されてません??エージェントってただの「代理業者」「仲介業者」ですからね。

エージェントというのは「私たちでもできることを代行してくれる」にすぎません。便利であることは事実ですが、デメリットもあることは理解した上で利用しなければなりません。

エージェントができること、あるいは利用するメリットは以下ですが、

・他の受験者の面接事例をもっている
・書類や面接対策をしてくれる
・人事と直接話して、評価が微妙なときにもうひと押ししてくれる
・年収の交渉をしてくれる
・複数受験している場合、足並みを揃えて面接を進められるように日程調整してくれる
・ネットにのっていない小規模の求人案件を持っている

以上

転職活動、就職活動の経験があまりない人にとっては、こうしてサポートしてくれる人がいるというのは安心感に繋がりますよね。年収についても、先方人事にはっきり言うことが苦手な人にとっては、交渉してくれるのはうれしいことですよね。

ただ、同時にそれぞれ、自分でもできることではあることがわかります。

・他の受験者の面接事例をもっている
 ▶︎いまどきはネットにごろごろ情報が転がっています。
  そもそも、だいたい面接で聞かれることはどこでも同じです。

・書類や面接対策をしてくれる
 ▶︎書類の書き方はネットにテンプレートがあります。
  面接も、相手がいなくても練習はできます。

・年収の交渉をしてくれる
 ▶︎個人での受験でも、希望年収を伝えることは可能です。他社も受けていることを事前に伝えていれば、その年収を見つつ調整してくれる可能性はあります。

・複数受験している場合、足並みを揃えて面接を進められるように日程調整してくれる
 ▶︎これはもう言わずもがなですね。

「人事と話して、評価が微妙なときにもうひと押ししてくれる」
「ネットにのっていない小規模の求人案件を持っている」だけは自分ではできないことかもしれません。

とはいえ、

根本的に評価が微妙な人が採用される確度は低いですし、年収を足元を見られる可能性が高いです。実力に見合わない会社に入っても不幸な結果を招くこともあるので、一概にいいとも言い切れないかなと思います。

また、小規模の案件についてもいわゆる「ちょっとした情報」にすぎず、先方の採用意欲が低い可能性が高いです。(「こういう人材欲しいなーって思うんだけど、いる?」と適当に話しているだけで本気ではない)本当に採用意欲がある場合は、1名でも2名でも求人募集はかけます。エージェントからの紹介数名の中から1〜2名を決めるというのはあまりに現実的ではないですし、本気でそれで採用しているような会社は根本的に「常に人が足りてなくて、もはや誰でもいい状態」なので入らない方が安全かなと思います。

では、逆に転職エージェントを使った際のデメリットをあげて見ましょう。
「デメリットなんかあるの??」と思う人もいるかもしれませんが、世の中のあらゆることがそうであるように、長所は転じて短所になるということです。

・面接の練習をすればするほど、臨機応変に対応する力が損なわれる
・他の受験者の面接事例をインプットされることで、不要なバイアスがかかる(今までの受験者とあなたの状況が同じとは限りません)
・エージェントの出している情報が常に最新で正しいとは限らない
・そのエージェントが企業側から「こいつの紹介してくる人材はいつもポンコツが多い」とバイアスをかけられている可能性(ないと信じたい)
・エージェントが企業から受け取る報酬をあげるために、本来受験者に見合わない高額の年収提示をし、ミスマッチを発生させる可能性(ほぼないですが)

などなど。

総じて全体的に言えることは、エージェントの情報に頼りきっていると、臨機応変に対応できなくなることがあったり、足元を救われる結果を招く可能性があるよ、ということです。
エージェントの持つ事例はあくまで事例です。受験者が変われば質問内容も変わりますし、あるいは企業側の態度も変わります。事例があることで事前に面接内容や受験内容の予想を立てすぎていると、不意の状況に対応できなくなる危険が高まります。「何が来るかわからない」と自分自身で対策し、挑むほうがいい場合もあります。

また、エージェントの評価が、その人の評価に繋がる可能性も捨て切れません。いつもピカピカの人材を引っ張ってきてくれるエージェントなら信頼できますが、実態は受験者からはわかりません。そういう意味でも博打の要素が強いように思います。

転職とは履歴書に刻まれる自身にとっても大事な人生の選択になるわけですが、エージェントを介することによって、「任せきり」「責任感の放棄」になってしまう人も少なくありません。
エージェントは魔法使いではなく、結果を引き寄せるのはあくまで自分自身です。そういう意味でも、私はエージェントを使うことはあまり賛成ではありません。

仮にエージェントを利用する場合でも、デメリットを自覚した上で、その上でメリットをフル活用する、という気持ちで接したほうがいいかなと。私はそれを理解した上で、「この人優秀だなあ」とか、「この人に私の人生の大事な選択のパートナーになってほしい」と思える人に出会えなかったので、一人で転職活動しました。そういう人に出会えたら利用するのも悪くないのかも。いるのか??

・・・そんな話を、求人企業の部署名をゴリゴリに間違えたままメールしてくる某エージェントを見て思った私でした。ここまで理由あげつらねておいてあれだけど、根本的に私、エージェントという仕事が嫌いなんだろうな・・・。

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