息をするようにアウトプットするにはどうすればいいのか
これも前にTwitterで少し呟いたやつ。
5年前からブログをやっていて思うのは、自分のアウトプット性能の低さ。
どこかで取り込んだ情報を、自分を一度通してアウトプットする。これが上手くできない。
これはインプットした情報を上手く処理出来ない訳でも、自分の考えを出せない訳でもなく、ただ単に「アウトプットする技術が足りない」のだと思う。つまり、ブログなら文章を書く技術、動画なら脳内イメージを再現する技術が足りない。
これは絵が上手く描けない、上手く喋れない…など、多くのことに共通するものだと思う。絵が上手い人は、「頭の中のイメージを、そのまま出しているだけ」という。だが普通の人はそれが出来ない。そこでの普通の人と絵が上手い人の違いは、センスや機材ではなく、脳内イメージをアウトプットする技術の有無だと思う。
要するにアウトプットを上手くやるには、それに必要な技術を身につけて自分に必要な所まで磨けばいい…はずなのだが、実際はそれだけで上手くいかない。そこが問題。
その問題は人によって違うだろうが、私の場合は「考えがまとまらない」こと。思ったことをどう表現するか、それを悩んで、何度も書いては消す。
「考え」というのも、マインドマップで表すようなものではなく、そのマインドマップから文に落とし込む時に必要なエンコードのような作業。
このnoteは、特に考えずに思ったことをただ書くだけだから簡単で、すぐに書き終わる。
これはこのnoteを誰も見てないことが前提で、仮に見られても良くも悪くも評価に繋がらないから、読みやすさも、SEOなんかを意識した書き方も、表現方法も何も考えていない。思ったことをそのまま出すだけ。
でも見られることを意識するとそうはいかない。
どんなアウトプット技術よりも、考えを上手くまとめられる方が時短にもなり、良いものが出来るはずだが、その方法が分からない。
語彙が尋常ではないアナウンサーの古舘伊知郎さんは、「喋っている時、常に次に喋る言葉がいくつもの語句や表現で表れ、喋る瞬間にひとつを選んでいる」と言っていた。選ばれなかったいくつもの言葉は不完全燃焼のまま消えていくらしく、いつももっと良い表現が出来たんじゃないか、と思うらしい。
そんなレベルではないが、私は文を書く時、書いた後で「こっちの書き方の方がいいか?」と、ひとつの文を書いては消すを繰り返す。誰もそんなところは気にも留めないのは分かっていてもやってしまう。それが一番時間のかかるところであり、一番モチベーションを削るところで、一番精神を摩耗するところでもある。
アウトプットする技術は調べればいくらでも出てくる。でも「考え」を適切にエンコードする技術が見つからない。
PCの場合エンコードはCPUを性能の高いものにすれば早くなるが、人間の場合はどうすればいいのだろう?