【新型コロナ】三密の優先順位
三密が周知されて言葉は浸透しましたが、正しく理解している人は少ないように思います。三密を避けることでなぜ感染を防ぐことができるのか。三密に優先順位はあるのかについて考えてみます。
三密とは
そもそも三密それぞれをちゃんと覚えている人ってかなり少ないのではないでしょうか。三密は「密閉・密集・密接」をまとめて指しているものです。この3つの「密」を避けるというのが指針です。
密閉
換気の悪い密閉空間を指します。
このような場所では、空気中に放たれたウイルスが長時間あたりを漂うため、感染リスクが高まります。
密集
多くの人の密集する場所を指します。
このような場所では、感染者一人がウイルスをうつす人数が多くなるため、感染リスクが高まります。
密接
近距離での密接した会話を指します。
このような場所では、会話に伴って放出される唾液を介して感染が拡がるため、感染リスクが高まります。
クラスターと三密
さて、ではこの三密、一つでも該当する場所を避ける必要があるのでしょうか?それとも3種類全てを満たす場所さえ避ければ良いのでしょうか。
これを考えるために、日本国内のクラスター発生箇所と、それぞれが三密のどれに該当していたかをまとめてみます(※)。
はい、一目瞭然ですね。明らかに密接が超重要ファクターです。よく言われているように、密閉と密集を満たして密接を満たさない満員電車でクラスターが発生していないことからも、密接が必要条件であることが窺い知れます。
(ちなみに、スポーツジムと卓球スクールは更衣室で感染したと推測していますが、確証が得られていないため競技場の状態で記載しています。更衣室ならば三密は全て満たしていると考えられます。)
※クラスター発生箇所は下記から抜粋しており順不同。チェックは公開情報と私個人の経験から判断。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000618504.pdf
三密の功罪
上記考察から、三密の中でも密接が特に重要そうです。
しかし、多くの人が三密と聞いて想起するのは密集だけになってしまっています。
そのためにパチンコ店や満員電車が批判されていました。それらは密接を満たさず、現時点でもクラスターは発生していません。
三密という言葉は国民に浸透し、行動様式を変えましたが、残念なことに密集を避けるだけになってしまっています(事業者は密閉も避けるようになっています)。
本当に大切な密接を避けるため、少人数であっても近距離で会話しないことを周知しなければなりません。
感染を避けるために
ということで、とにかく密接を避けることを最優先にするのが良さそうです。家族同士はすでに密接状態となっているため(風邪やインフルエンザ、家族がかかるとすぐかかりますよね)、家族以外の人との会話を最小限に抑えます。会話しなければならない時は、お互いのマスク着用が感染リスクを下げそうです。
まとめ
クラスター発生箇所が三密をどのように満たしているか、ということから密接が超重要ファクターだと分かりました。このような単純なことからでも大きな示唆は得られるものです。面白いですね。
以上、僕が最近の新型コロナに関する主張を見ていて思ったことでした。感想などいただけると嬉しいです。
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