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10月のアットホームな幌加内町(キャンプのまち)

ちょうど先月、旭川から車で1時間半のところにある北海道幌加内町にいった。
冬は3m40cm雪が積もったこともあるほどの北海道屈指の豪雪地帯で、パウダースノーと蕎麦作が有名な町だ。

朱鞠内湖への山道

旭川空港をでて幌加内町の先の朱鞠内湖へむかうドライブロード。この日はあいにく雨だったが、10月中旬でちょうど紅葉がはじまる頃合いだった。ほんのり冷たい風に山頂のモヤが、絶妙に秋の季節をあらわしている感じ。平日で、山道にはキツネとマイカー以外、誰もいなかったので、本州から来て北海道の秋を独占した感がある。

レイクハウスしゅまりないの朝ごはん

宿泊先は、朱鞠内湖の目の前の「レイクハウスしゅまりない」だ。翌日の朝は、前日までの雨予報もすっかりどこかへ行き、太陽が顔をのぞかせた。ここでの朝ごはんは、澄んだ空気に地の食べ物をいかした絶品だ。
外にでると、一年の中でも北海道の秋が張りつめた貴重な時期だったので、朝から早起きしてジョギングをした。

レイクハウスしゅまりないの夕食

夕食のキャンプ(無水)料理もおいしかった。「さすが、北海道!」と思うほどの、とろっと甘い玉ねぎやじゃがいも、チキンもやわらかホクホクだ。この宿泊施設のオーナーもキャンプ好きの本州からの移住者の方で、朱鞠内湖も丸ごと管理されている、明るく談笑的で開放的なウェットにとむ方だった。
外はすっかり気温1℃だったが、室内は暖かい光やオーナーとの世間話により、温かい、また帰りたくなる癒しの時につつまれた。

北海道幌加内高校

幌加内の観光スポットといえば、朱鞠内湖のほかに、幌加内高校がある。ここは町営の農業高校で、校内でそば段位が取れたり、数年連続でそばチャンピオンも輩出するほどだ。

幌加内高校のそば

その後、幌加内町内を車で一周した。向こうの山々は、10月だがさっそく今年初の雪化粧姿だ。

10月の初雪

幌加内町は人口1300人。旭川からJR線が通っているわけでもない。だが、自然と隣接していて、キャンプや年間3m積もるパウダースノーを楽しむには最適だ。それに、地域、自治体、学校にそれぞれ面白くて温かい大人がいる。ハードもソフトも道内の有名箇所を一周した人は、”Deepな北海道”を楽しむために、ぜひお勧めしたい場所だ。ちなみに、冬は降り積る雪のおかげで、家も外もしんとした静けさが広まるそうだ。

人や自然がコミカルでアットホームな空間———冬の厳しい寒さをのりこえ、一度しか来町していない本州の私でも、いつかまた戻りたい憧れの場所の一つになった。

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