第1回ピアサポート学習会レポート

2022年12月4日に開催した第1回ピアサポート学習会のレポートです。

今回は、医療法人明和会琵琶湖病院杉山悠先生とピアサポーターさんをお招きし、ピアサポートについて講演をしていただきました。

59名の方にお申し込みいただき、当日の参加者はスタッフ含め最大45名ほど。当事者や家族のほか、医療福祉従事者や教育関係者の方にもご参加いただきました。

流れとしては、杉山先生の講演後に休憩をはさみ、ピアサポーターさんに体験談をお話しいただいてから質疑応答の時間としました。


【杉山先生の講演】

杉山先生には、「ピアサポートのいろは ‟ピアサポート‟の基本を学ぼう!」というテーマで、「ピアサポートとはなにか」「ピアサポートの現在」についてお話しいただきました。日本でピアサポートが進んでいない背景からアメリカのピアサポートの現状、これからのピアサポートの可能性などについて幅広く触れていただきました。


【ピアサポーターさんの体験談】

ピアサポーターさんには、「私のピアサポ活動」というテーマで、「ピアサポーターになった理由」「活動の紹介」「ピアサポーターをやってみて感じたこと、大切にしたいこと」などについてお話しいただきました。実際にピアサポーターとして活動されている方の生の声を聞くことができました。


【質疑応答】

当事者性を有する専門職の働き方や当事者会の運営についてなどさまざまな質問が出ました。講師の方やサポートしてくださったみなさんが対話的な場を作ってくださったので質問がしやすくなったのだと思います。これから当事者会を立ち上げたいと考えている方のお話も聞くことができました。


【参加者さんからの感想】※一部抜粋

・ピアサポートの現状について語ってくださったことが印象に残りました。
・活動している方のお話が参考になりました。
・ピアサポートの定義の良い意味での曖昧さ、および安全・安心な活動のあり方の大切さについて学びになった。
・当事者会を立ち上げたい方が多くいらっしゃって力づけられました
・ピアサポートについて、お恥ずかしながら初めて知りました。
・聞き取りが難しいことは、理解しにくいですが、そんな難しい状況を共感しあえる場所があると知れて、とてもありがたく世界が広がりました。
・ピアサポートとはどういうものかイメージを掴むことができました。日本ではあまり浸透していないということで、私も何かしていければいいなと思いました。
・日本においてピアサポートの組織の位置付け、医療や当事者などのステークホルダーの関係性が改めて構造的に認識することができました。 また、資料の共有をしていただきありがとうございます。
・実際に当事者会を立ち上げられた方の生の声を聞けた。 
・日本でのピアサポートが海外より遅れてしまっていると気づけた。
・当事者会を立ち上げたい方が、自分が思っているよりもたくさんいらっしゃった。
・杉山先生が当事者に優しくて良かった。主催された方達も、とてもいい雰囲気だったので楽しく聞けました。ありがとうございます。
・ピアサポートという立場におられる方がいたと初めて知りました。繋がりが大事だと改めて学びました。
・「自分はひとりじゃない、自分にも何かできることがあるかもしれない、自分はこの世界にいてもいい」励みの言葉になりました。ありがとうございました。
・ピアサポートの位置づけがよくわかりました。 自身のことも大切にして活動して行くことも大切であると感じました。
・アメリカはピアサポートが進んでいますが、日本もどのような行動をすれば障害者の方も社会貢献できるのか知りたいです。
・ピアサポートの立ち上げ方講座みたいな事があれば参加したいです。


ピアサポートの活動を始める人が増えればいいなと思って開催したイベントなので、APDの当事者会を立ち上げたいと声を上げてくださった方々がイベント中におられたのはうれしい限りです。アンケートで、当事者会の立ち上げ方を学びたいとのご意見が何件か届いていたりします。次回はどのような形になるかは未定ですが、また開催しようと思っています。

登壇してくださった講師の方々を始め、サポートくださった方々、参加者のみなさまありがとうございました。質問やチャットでのコメント、リアクションなど大変感謝しております。

次回のイベントは来年の2月か3月にAPDプレゼン会を開催予定です。

また、今回ご講演いただいた杉山先生が「APDの自分らしさや他者とのつながりに関する調査」を行っています。よろしければ、アンケートへのご協力をお願いしたいです。

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