倉石 聡子 | apconcept studio

米国アートセラピー協会登録アートセラピスト(ATR)、臨床心理士、公認心理師。 心理支援… もっとみる

倉石 聡子 | apconcept studio

米国アートセラピー協会登録アートセラピスト(ATR)、臨床心理士、公認心理師。 心理支援にアートを生かすこと、子どもから大人までアートセラピーの臨床をライフワークとしています。日米の芸術療法やアートとケアのあれこれについて。 https://linktr.ee/apconcept

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はじめまして、アートセラピストの倉石聡子(くらいしあきこ)です。

私のnoteにたどり着いてくださった皆さま、ありがとうございます。 はじめましての方、既にお会いしている方、これからどうぞよろしくお願いします。 アートセラピストという仕事は、日本国内に欧米のような学術的な資格や認定団体がなく、非常に立場の弱い(というか存在感の薄い...)職種です。 アートセラピー=絵を描いて分析すること? アートセラピー=アートして癒されること? 曖昧なイメージを持つ人も多く、特に定義付けもなされていないのが現状です。 Art Therapy /ア

    • 「アート」が「セラピー」であるために大切にしたいこと

      「アートセラピー」は「アート(視覚芸術)」+「セラピー(心理療法)」の造語です。初めて「アートセラピー」という言葉を用いたのは、1940年代英国のアーティスト、エイドリアン・ヒルとされています。結核患者との活動の中で、描画が治療に応用できる点に注目してこの名で呼んだとされます。 イギリス、アメリカでは1960年代には学会が設立され、その後のアートセラピーの発展とアートセラピストの育成、資格整備などに重要な役割を果たしてきました。 日本はというと、2023年現在、欧米のアート

      • アートが心理療法にもたらすこと:①ファンタジーについて

        なぜアートがいいの? 病院や介護施設では作業療法やデイケアのプログラムとして、また一般向けの自己発見やリラクゼーションとして、アートは様々な場でケアの用途に用いられています。 「脳が活性化される」「五感が刺激される」「無意識にアクセスしやすい」等々、アートの効能が書かれているのを目にします。 アートがなぜケアに効果があるのか、論文をリサーチして改めて整理したいと思っていますが、今回からしばらくは、アートが心理療法にもたらす利点について、これまでの経験に基づく私の主観をま

        • とにかく〇〇が欲しい、からのスタートでした

          6年前、都内にアートセラピー のスタジオを開設しました。 スタジオ運営は全くの素人、ビジネスのノウハウもない私でしたが、アメリカから帰国して10年過ぎた頃から、居ても立ってもいられないほど、欲しくなったものが、アートセラピー の"拠点”であり、”基地”でした。 この決意に至るには、アートセラピーに関わる人ならきっと共感してもらえる、この職種ならではの苦労がありました。 その1 カウンセリングルームではアートを取り入れづらい! ソファーに小さなローテーブル、落ち着いた色の絨

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        はじめまして、アートセラピストの倉石聡子(くらいしあきこ)です。