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保活〝だけ〟プロのぼやき

書こう書こうと思って久しぶりになってしまった。


本来であれば、保活が終わって仕事復帰しているはず…だったけれど、家庭の事情で、育休2年目を突き進んでいる。


妊娠前から保活をしていており、申請することのないままただ保活を続けて2年になってしまった。

保育園子ども園幼稚園、私立公立、認可認可外、かれこれ20園以上は見学してきた。



子ども同世代で先に保育園に預けたママさんたちからの情報や、かつて保育園に通わせていたママさんからの園の経営情報など、いい情報も悪い情報も色々入ってきた。


子どもではなくて、自分が保育園に転職するのか?というぐらい詳しくはなってきている。


ここに入れたらなあ、という園も見つかった。こども園ながらプレ教室があり、ますます我が子を入れたくなっている。

ただ、悲しいかな自分の得点を計算しても、2歳児クラスでは、その希望園に入れることはとても難しい。
加点できることはすべてやり遂げても、どうやら狭き門らしい。


ならば、と幼稚園まで視野に入れ始めたのが最近のこと。


最近の幼稚園はどうやら満3歳児で入れたりするらしい。

なんと2歳児でも保育してくれる園があるぞ??と、幼稚園見学を始めてから気づいた。

自分の住む自治体では、幼稚園は各園のHPを見るしか情報収集の方法がない。

その幼稚園のHPのすみっこに、2歳児募集!とこっそり書かれてあったりするのだ。

保活では、幼稚園は視野に入れられていることはあまりない。ゆくゆくは転園しようかな、ぐらいだと思う。


仕事するなら保育園とかこども園でしょ?と、ママ友ネットワークでも幼稚園事情はほとんど知られてなかった。

もしかして幼稚園って穴場なのでは?
仕事しながら預けられるなら幼稚園でいいじゃない。決めた!と言いたいところだけれど、問題は色々とあった。



あくまで幼稚園なので、預けられる日が4日1日からではなかったり、夏休みは閉園するから他の預かり先を見つける必要があったり、お弁当日が週に何度かあったり。


あと、幼稚園内で預かり保育枠が決められていて、毎年熾烈な抽選が繰り広げられているという園もあった。


希望する保育園群の中には、主食を持っていかなければいけない園もある。
少しめんどくさいなと思っていたけど、お弁当なら尚更大変だろう。






先日、とある幼稚園の見学にいった。

その幼稚園は、なかなかの人気園だ。しかも預かり保育もやっているらしい。


にも関わらず、HPにはほとんど参考になる情報が掲載されていない。


自宅からも近いし、見学に行ってちょっと資料をもらおうかな、ぐらいの気持ちだった。



見学は一対一だった。
一通り園内の見学が終わった後、
保活の要領で、預かり時間や園での習い事はあるのか?など質問をしてみた。

その担当者は一通りこちらの質問をきいた後、ゆっくり口を開いた。


お仕事をされているので、預かり保育を希望されてるのですね。

我が園では、預かり保育は確かにしています。ただ、全体の数%に過ぎません。

お仕事は何時までですか?

フルタイムですか?

17時ぐらいに迎えに来られても、残っているのは数名です。

ほとんどの園児は、13時にはバスに乗ったり保護者のお迎えで帰ります。それから各自で習い事に行くのです。

ちなみに、英語やバイオリンやピアノ、体操など、各家庭で習い事をされているので、我が園では習い事は実施しておりません。

友達が帰っていくのを、預かり組の子たちは見ています。


それから、ママが迎えにくるのをずっと待っているのですよ。


あなたのお子さんが、最後の一人になってママの帰りを待っている。そうなるかもしれないのですよ。






もらった資料を手に、遠回りして家へ帰った。


言われたことは事実なのだろう。

その担当者が見ている園の世界なのだろう。


自分は園に何を期待してしまっていたんだろう。
確かに最後の一人になる子は必ずいる。自分も絶対に早帰りしようと思ってもできないことはある。
また、あわよくば、園でなにか習い事をしてくれればいいな、と思っていた。

ではパートタイムに替えるか?子どもの帰りを優先させるか?


いや、それは自分にはできない。
それをできる人が入れる園なのだろう。





そのあと、幼稚園を何園か見学したが、同様のことを言われたことはなかった。習い事している園、預かり保育の割合が多い園もあったのだ。


入れるならこっちの園だろうなとは思う。


ただ、自分の周りにはいないだけで、実は13時に迎えに行って習い事をされているママがたくさんいるのだ、という事実を知ることができた。


そういう人たちで構成されている園があるということを知ることができただけでよかったのだ。


そこまで思えた時、その園の担当者の人の発言はある意味優しさだったのだなと気づいたのだった。



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