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#ネタバレ 映画「變臉〈へんめん〉 この櫂に手をそえて」

「變臉〈へんめん〉 この櫂に手をそえて」
變臉(へんめん)/この櫂に手をそえて - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画
1996年作品
捨てようとする男、すがる女
2017/11/3 10:30 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

NHK朝ドラ「花子とアン」でも、ヒロインが子どもの頃のエピソードにあったような気がしますが、求人の男女差問題は哀しいですね。

映画「變臉〈へんめん〉 この櫂に手をそえて」もそうでした。

大道芸人の男が人身売買で男の子を買うのです。

息子兼、後継者にするために。

しかし、その子は女だった。

女では売れないから化けていたのです。

しかも、その芸は男にしか継承禁止。

捨てようとする男、すがる女。

恋愛映画ではありません。

いたいけな子どもが、生きるために必死に人生と戦う姿なのです。

この映画を観たのも、確か「シネマスコーレ」さんだった様な気がします。とても良い映画ですが、こんなマイナーな作品を上映する映画館は多くはありません。

いつだったかTV放送をしていたので観てみましたが、暗い内容、映像だったのに驚きました。あれは小さなTV、あかるい家庭環境で観るものではありません。

やはり、映画館で、息をひそめて覗くべき作品です。

追記

「變臉〈へんめん〉」 とは、目にもとまらぬ早業でお面を交換する、中国の伝統芸能です。

何回見てもタネが分かりません。一度本物の舞台を観たいと思うぐらい素晴らしいものです。

たぶん、これと「男女の入れ替わり」を掛けているのでしょうね。

★★★★★

追記 ( 映画「道」 ) 
2017/11/5 10:01 by さくらんぼ

この映画「變臉〈へんめん〉 この櫂に手をそえて」からは、フェリーニの映画「道」を連想します。オマージュかどうかは現時点では分かりません。

どちらも人身売買がありますし、奇抜な大道芸人であるところも同じ。

そして、映画「道」では幌付きのリヤカーで生活していましたが、それが映画「變臉〈へんめん〉 … 」では「幌付きの船」になっています。

映画「道」のヒロイン・ジェルソミーナは「女」ですが、ひょうきんな動きの彼女は「ピエロ」の記号でした。

出典が不明ですが、どこかで「ピエロの性別は不明」だと読んだ記憶があります。

すると映画「變臉〈へんめん〉 … 」のヒロインが「性別を偽っていた」のにも繋がります。

残念ながら映画「變臉〈へんめん〉 … 」の細部は忘れてしまいましたが、もしかしたら他にもヒントが有るかもしれません。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)



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