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#ネタバレ 映画「ハッピーフライト」〈2008年〉

「ハッピーフライト」〈2008年〉
ハッピーフライト : ポスター画像 - 映画.com (eiga.com)
2008年作品
責任感は人を美しくする
2008/11/16 15:42 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

綾瀬はるかさんの柔和なスマイルと「ハッピーフライト」というタイトルから、軽い、ちょっとノーテンキなアイドル映画を想像していました。

でも、映画はそれを裏切るトラブル続きのアンハッピーフライト映画です。正反対ですね。

そのトラブルの中で、先輩たちの仕事に対する責任感が示されるとき、先輩たちは抜群にカッコ良いのです。

CAも、綾瀬はるかさんより若さや美人度において負ける(失礼)先輩たちの方が、とってもカッコ良く魅力的に見えました。正反対ですね。

かんぐるなら、美人の綾瀬はるかさんは、そのことを際立たせ、テーマを浮かび上がらせるためにも選ばれたのではないかと、ふと思ったほどです。

小ネタのオンパレードですが、ずいぶん推敲を重ねたのではないかと思えるシナリオで楽しめました。

映画「ICHI」を観てからこちらを観たので、綾瀬はるかさんがピンチにおちいると殺陣が始まるような気がして・・・ちょっとトラウマぎみの私でした。

★★★★☆

追記 ( 映画「ダイ・ハード」 ) 
2017/2/16 21:48 by さくらんぼ

映画「ハッピーフライト」のエンディングテーマを聴いていたら、映画「ダイ・ハード」のそれと雰囲気がそっくり。内容も映画「ダイ・ハード」へのオマージュなのかもしれない、と思いました。

追記Ⅱ ( 映画「ダイ・ハード」 ) 
2017/2/19 10:23 by さくらんぼ

では、具体的にどのパーツ同士が符合しているのかと言うと、今回のように「表面的なストーリーがかけ離れている場合」は、パーツの持つ「概念」や「概念からの連想」で符合したり、「複数のパーツの総体」で符合させている場合もありそうで、両方の映画を細部まで記憶していないと解明が困難なのです。

言いかえると、もう一度両者を鑑賞する必要がありますが、すぐにそれはできないので、とりあえず現時点で分かることを書いておきます。

まず「旅客機」は映画「ダイ・ハード」の冒頭にも出てきますので、それが映画「ハッピーフライト」のアイディアの種となったのかもしれません。

そして「ハイテク高層ビル」が「ハイテク旅客機」に、「警察署」が「管制塔」になりました。

主人公・マクレーン部長刑事と妻ホリーのカップルは離婚協議中で、今回の事件が、事実上の最終判断の材料になりました。その意味から「飛び入りの指導教官、原田典嘉(時任三郎さん)がマクレーン」で、「機長昇格訓練中の副操縦士、鈴木和博(田辺誠一さん)が妻・ホリー」。

いや、権力を握っている指導教官の方がホリーか。

ともかく、その「総体がマクレーンたちカップル」だと思います。

マレーンと外部で連絡を取りあう「落ちこぼれの黒人警官」は、管制塔が停電しコンピューターがダウンしたので、アナログ手法の指示で大活躍した「コンピューターが大の苦手おじさん高橋」でしょう。

「マクレーンの帰りを待つリムジン」のエピソードは、「リムジンバスとグランドスタッフの木村菜採(田畑智子さん)」でしょうか。

「テロリスト」たちは、「モンスタークレーマーの男性客と、台風」の総体で表していたのでしょう。「人質」は「その他大勢の乗客」です。

その他にもエピソードが散りばめられていますので、いろいろ、考えてみると面白そうです。

追記Ⅲ ( 映画「ダイ・ハード」 ) 
2017/2/20 8:48 by さくらんぼ

それから…

マクレーン刑事が忍者よろしく天井裏とか床下とか、いわゆるバックヤードで大活躍しますが、それが旅客機・整備工場での、職人魂のエピソードになっているのでしょう。

また、妻・ホリーが映画の最後、自分の身分を暴いたマスコミをぶん殴って溜飲を下げるエピソードがありましたが、あれが旅客機の中でモンスタークレーマーを理詰めで黙らせた鬼チーフパーサー・山崎麗子(寺島しのぶさん)になったのかもしれません。

そして、リムジン運転手だった黒人青年は、テロ事件が解決した時、嬉しそうに「また来年も見に来よう!」みたいな事を言いました。あれが旅客機が無事着陸したとき「私、やっぱりキャビンアテンダントになりたい!」と言って降りて行った女学生になったのでしょう。

追記Ⅳ ( 古い奴だとお思いでしょうが ) 
2018/3/22 10:54 by さくらんぼ

>マレーンと外部で連絡を取りあう「落ちこぼれの黒人警官」は、管制塔が停電しコンピューターがダウンしたので、アナログ手法の指示で大活躍した「コンピューターが大の苦手おじさん高橋」でしょう。(追記Ⅱより)

コンピューターが停電でダウンした時、コンピューターでしか仕事をした経験が無かった若手たちは、手も足も出なくなりました。これでは緊急着陸の誘導ができません。

しかし、アナログ時代から生息していたらしい古参・高橋は、即座にゲームボードみたいなものを作り、模型を置いて、管制業務に入るのです。

私も電算化による進歩は肯定的に受け止めています。しかし、電算化の陰で消えていくものがあることも承知しておきたいと思います。

コンピューターまかせではなく「人間が総合的に判断」することで、事実上の実務勉強にもなっているのです。誤解を承知で言えば、書物だけの勉強は抽象的ですから、理解しにくい上に、机上の空論にもなりやすい。

新人が分からぬことを先輩・上司が判断できるのは、実務で勉強してきた強みが大です。人は旅をせねばなりません。すべてコンピューターまかせにすると、人間の学びが疎かになりかねない欠点がありそうです。

そんなことを思いださせてくれた、映画のエピソードでした。

追記Ⅴ ( 映画「アポロ13」
2018/3/22 11:13 by さくらんぼ

>マレーンと外部で連絡を取りあう「落ちこぼれの黒人警官」は、管制塔が停電しコンピューターがダウンしたので、アナログ手法の指示で大活躍した「コンピューターが大の苦手おじさん高橋」でしょう。(追記Ⅱより)

アナログで戦った、映画「アポロ13」もご覧ください。

追記Ⅵ ( されど「マンパワー」 ) 
2018/10/29 8:57 by さくらんぼ

「アナログの逆襲」というか、映画「ハッピーフライト〈2008年〉」は、「マンパワーの映画」でもあったのかもしれません。

「  平成30年9月28日

東日本大震災による被災地方公共団体における職員採用情報

東日本大震災により被災した地方公共団体においては、本格的な復旧・復興に向けた事業の推進のためマンパワーの確保が課題となっているところです。

こうした中、被災地方公共団体においては、即戦力となる人材を確保するため、任期付職員の採用等を行っており、行政実務の経験がある退職した元公務員や、土木・建築をはじめとした各分野の専門的な知識・経験を持つ方々の応募が期待されています。

被災地方公共団体の早期の復旧・復興のため、全国各地の皆様のお力をお貸しいただけるようお願いいたします。」

( 総務省ホームページより抜粋 )


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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