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#ネタバレ 映画「ジョン・デロリアン」

「ジョン・デロリアン」
2018年作品
貴公子の素顔が見える
2020/1/20 22:16 by さくらんぼ


( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

チラシを見た時は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART4」かと思いました。

でも、これは名車・デロリアン開発者の伝記ドラマ。しかも、技術的な問題を描いたものではなく、資金繰りのために四苦八苦する男のお話です。

だからクルマはあまり関係がありません。

しかし、人の世の「表と裏」を描いており、いかにも実話らしい、混とんとした世界観が見事です。

★★★★☆

追記 ( 空に幸せは無い ) 
2020/1/21 8:35 by さくらんぼ

映画「ダンボ」のネタバレにも触れています。 )

『 映画のラストシーンで、ダンボ親子が、ジャングルに帰ります。ナイアガラの滝みたいな断崖から、下をのぞくと、そこには象の楽園がありました。

大金持ち、大企業、世界制覇、空の彼方、宇宙のかなた、ブラックホールは、ロマンですが、幸福の在処はまた別なのですね。

どこか「青い鳥」にも似ていました。 』

( 映画「ダンボ」追記・追記Ⅱ 2019/5/8 by さくらんぼ より抜粋 )

追記Ⅱ ( 「ガルウイング」という夢 ) 
2020/1/21 8:43 by さくらんぼ

「人は空を飛びたいのではなく、飛ぶ夢を見たいのだ」。

だから本物のパイロットでさえ、飛ぶ夢を見ながら地を這うデロリアンに、憧れるのでしょう。

追記Ⅲ ( 眺めの代償 ) 
2020/1/21 9:04 by さくらんぼ

生まれてからずっと戸建てで生活していた人が、定年を機に、高層マンションへ引っ越したとします。

内覧の時は、「眺めが良いですなぁ~」と感動しても、そこに引っ越した後、しばらくは、ざわざわとした落ち着きのなさを感じるのではないでしょうか。

いや、「何も感じない」と感じているのかもしれません。

でも「感じている」のを感じていない可能性の方が大きいと思います。

時にそのストレスは、引っ越し疲れとあいまって、原因不明のジンマシンとなって表出するかもしれません。

相当期間たって、慣れるまでは(素人の想像です)。

空を飛ぶという事は、そういう事なのでしょう。

だから、パイロットもデロリアンに憧れる。

追記Ⅳ ( 友とは夢である ) 
2020/1/21 9:15 by さくらんぼ

この映画「ジョン・デロリアン」には二人の男が出てきます。

一人はデロリアン。

もう一人は、パイロットのジムです。

二人は補完しあっていました。

お互いが「夢」だったからでしょう。

そして、この映画、全編に古き良きアメリカの匂いが漂っています。

それも見どころ。

追記Ⅴ ( 映画「華麗なるギャツビー」 ) 
2020/1/22 8:28 by さくらんぼ

補完しあっていると言えば、

映画「華麗なるギャツビー」の二人の男を思い出しました。

そして、夢は夢のままにしておいた方が良かったのです。

追記Ⅵ ( 麻薬 ) 
2020/1/22 22:49 by さくらんぼ

パイロットのジムは、飛行機を使い、麻薬の運び屋をしていました。

麻薬は絶対にいけませんが、この映画の記号としては、麻薬も「空を飛ぶ夢」だったのかもしれません。

だから、主役二人は麻薬にかかわったのでしょう。

しかし、当然に、その先に幸せは無いのです。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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