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#ネタバレ 映画「帰ってきたヒトラー」

「帰ってきたヒトラー」
2015年作品
「ヒトラー」に微笑む人々
2016/7/20 21:40 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

日本にも「戦争責任」という言葉があります。おもにアジアの国々から戦後70年たった今でも責められます。そうすると大抵の日本人は「元気をなくす」のです。

そして、あの「無差別大量殺りく」である「原子爆弾の悲劇」も、日本人は米大統領の、事実上の「謝罪・許し・癒し」セレモニーで終わらせようとしています。「水に流す国民性」ですからね。

又、「原爆悲劇の象徴であるゴジラ」を、加害者である米国が作った映画「GODZILLA ゴジラ」で「異質」のものに変えられても沈黙しています。詳細については映画「GODZILLA ゴジラ」から、私のレビュー「ミスター・ロンリー」の、追記(歴史は夜【映画館で】作られる)をご覧ください 。

そんな大人しい日本人でも、多くの人は、心の奥底に「くすぶり続けている、消すことのできないマグマ」を持っているのではないでしょうか。それがときどき映画「永遠の0」とか、映画「宇宙戦艦ヤマト」シリーズなどとなって噴出するのです。

ドイツとて同じだったのです。

「問答無用・悪の象徴・ヒトラー」を抱えるドイツですが、現代の複雑な国際問題に翻弄される中、ドイツ国民一人一人の心の奥底をのぞいてみれば、そこには建前とは裏腹に、本音では「ヒトラーに微笑む人」のなんと多いことか。それどころか「ヒトラーの再来こそが今のドイツを建て直す近道」だと思っている人も、少なからずいるのです。しかし理性が目を覚ますと、あわてて「ヒトラーを糾弾」する。

そんな、自己分裂し、苦しむ彼らを見ていると「日本人も、なんか解る気がする」のです。

この映画「帰ってきたヒトラー」の真の主役は、「ヒトラー」ではなく「ドイツ国民」であり、彼らが現代に出現した「ヒトラー」にどのような反応を示すのか、それが「見もの」なのです。この映画はドキュメンタリー映像が挿入されているようですから。

「ヒトラー」が現代に生まれ変わることなどありえない、と思っている方が多いと思いますが、視線をドイツから世界へ移せば、そこには「I.S.」があったり、「某独裁国家」、「某自由主義国家」にも「ナショナリズム」などの火種はくすぶっているのです。

禁断の「魅力的!?なヒトラー」が登場する、この映画は「ビターな大人のチョコレート」でした。

★★★★★

追記 ( 按分(あんぶん)票 ) 
2016/7/28 6:03 by さくらんぼ

投票用紙は「一つの選挙で、一人一枚、一票」ですね。でもA候補に一票投じたつもりでも、まれに、それが「A候補に0.6票、B候補に0.4票」などと集計されてしまう場合もあるのです。これは、いわゆる「一票の不平等」の話ではありません。興味のある方は、ネットの「按分(あんぶん)票」などをご覧ください。

「A候補の能力は買うが近寄りたくない、B候補には任せられないけど好き」とは意味が違いますが、それも連想させる微妙な集計方法が、現実にもあるのですね。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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