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#ネタバレ 映画「燃えよドラゴン」

「燃えよドラゴン」
1973年作品
親友の励まし
2017/7/8 8:58 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

新人の頃、仕事につまずき、休んで映画館に行きました。

場末の名画座、そこで観たのがこの映画「燃えよドラゴン」だったのです。TVの予告編などでアクションの凄さは知っていましたので、衝撃的な初体験とまではいきませんでしたが、楽しめた一本でした。

この映画からもらった力もあったのでしょう。映画「トップガン」のラスト・ファイトで主人公が戦場に戻って来たように、何とか、ギリギリの力を振り絞って、職場に復帰することができました。そして今に至ります。

もしかしたら人生を変えた一本!?、少なくとも「親友の励まし」をくれた一本には違いありません。

★★★★★

追記 ( 「逆鱗」が感じるとドラゴンが起動する ) 
2017/7/8 9:46 by さくらんぼ

この映画は主人公・リーが妹の敵討ちをする話ですね。

妹は、敵の首謀・ハンの手下であるオハラにレイプされそうになり、追いつめられて、ガラスの破片を手に取って自殺したのです。

そのオハラとの、因縁の対決の日、自制したリーは敵討ちではなく試合として挑みました。

しかし、あろうことか負けたオハラは、悔し紛れにビンを割り、ガラスのナイフにしてリーに襲いかかって来たのです。

これが妹を思いださせ、「逆鱗」に触れたオハラは仕留められてしまいます。

そして首謀者・ハンとのラストファイト。

ハンは「鏡の部屋」に逃げ込みました。

鏡に写ったハン。どれが本物なのか分かりません。リーは次々と鏡を割り始めます。その行為と、ひび割れた鏡も、否応なく妹が自決したガラスのナイフを思いださせました。

そして、ハンの刃がリーの腹にかすり傷を付けます。妹の傷口と同じ個所に。リーがその血をなめて激高するのは「逆鱗」に触れたからですね。

ちなみに「逆鱗」とは、「竜にあるとされる、一枚の逆さに生えた鱗」の事。世の中には触れてはいけないものが沢山あるようです。「考えるな、感じるんだ!」は、ここに帰結するのかもしれません。

追記Ⅱ ( 「007」 ) 
2017/7/10 14:27 by さくらんぼ

きっと色々な映画がオマージュなどにしているであろう映画「燃えよドラゴン」自身は、いったいどんな映画を見つめていたのでしょう。

それは、もしかしたら「007」シリーズなのかもしれません。

映画「燃えよドラゴン」は、他のリーの作品とは少々雰囲気が違い、ダンディにスーツを決めたリーが、苦み走った演技をします。

活躍する場所は秘密基地になっている孤島。

そこで闇にまぎれてスパイ活動をし、モールス信号も打てば、ヘリコプターも出てきます。

そして極めつけはテーマ曲。

あれを聴いていると「007」のメインテーマを連想してしまうのです。


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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