【44日目】春から夏へ（2020.05.06）

ひやっとした冷たい空気で目が覚めた。パジャマを薄いものに替えたからだろうか。寒くて布団をかぶりなおした。

朝食後、部屋へ戻り窓を開ける。ひらひらとカーテンがなびく。心地よい風。家の中に閉じこもる生活がひと月を迎えようとしている。窓から感じる外の空気さえ愛おしい。ああ、外で大きく両手を広げ空を仰ぎたい。

装いも軽くなり、外の空気も軽やかに感じる。ぽかぽか陽気は直接は感じられないが、あたたかい空気に通る冷たい風。

もうすぐ夏だ。

小さい窓からみる景色は毎日少しも変わらないけれど、季節はいつもどおり流れている。未来の見えない不安がざわざわと胸を横切るけれども、去年と同じように時は過ぎている。

大丈夫、ちゃんと夏はやってくる。

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