#ネタバレ 映画「お茶漬の味」
「お茶漬の味」
1952年作品
妻の恋
2019/6/2 16:46 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
「インテリになった、静かなる寅さん」と言いますか、貫禄と人間味のある佐分利信さんは、とても好きな役者さんですね。
そして若い頃の鶴田浩二さんはピカピカの美男子。
さらに、鶴田さんと対になるヒロイン三宅邦子さんのきれいなこと。
彼女に限らず、私の年代では中年からしか知らない大女優も、古い映画の中で観ると、ため息が出そうなほど、皆輝いています。
中年の妻が、(たぶん見合い結婚した)夫の良さを、初めて理解し、惚れ直したというか、初めて夫に恋した様子が素晴らしい。
★★★★☆
追記 ( 出征前夜 )
2019/6/3 8:50 by さくらんぼ
このドラマは、夫が海外出張に行くギリギリのことろで、長年連れ添った妻と和解が出来る話です。
それは、それなにり、面白い設定。
でも、後で知ったのですが、本当は「戦時中に夫が出征する前夜の物語」として、シナリオが作られたのです。それが検閲で却下されて映画化できなくなった。
もし当初のシナリオ通り、海外出張ではなく、出征物語なら、味わい、悲哀は、3倍ぐらい強くなったように思いました。
山田洋二監督は、小津映画へのオマージュを撮っておられますが、それならば、この幻のシナリオを映画化して頂きたいものです。
追記Ⅱ ( お茶漬けの素 )
2019/11/4 22:15 by さくらんぼ
お茶漬けの素が各種売られています。
どんなにグルメの時代になっても廃りませんね。
そこに少々疑問を感じていましたが、最近、少し分かったような気もします。
おかずがないときは、もちろんのこと、おかずがあっても、あんまりおいしくないときに(失礼)、お茶漬けの素は、とても強い味方になってくれるのです。
そして、ビールのつまみにおかずを食べてしまい、ご飯のおかずが無くなってしまった時にも。
人は「おいしいなぁ~」と、心を満たされなければ(ある意味エクスタシー)、食べても飢えは止まらないのですから。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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