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#ネタバレ 映画「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」

「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」
2017年作品
勝負は世論の中で起きている
2018/6/12 9:34 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

かなりロングランしていますが、やはり数々の受賞を裏切らない、予想以上に、とても面白い映画でした。

映画「ロッキー」への、オマージュも可能性があります。

「勝負はリンクで起きているのではない。勝負は世論の中で起きているのだ」。

そんな言葉も浮かびました。

★★★★☆

追記 ( 勝負は世論の中で起きている ) 
2018/6/12 16:00 by さくらんぼ

もし失礼でしたらお許しください。フィギアと言えば、浅田真央さんを思いだします。彼女の凄いところは、上手なだけでなく、とても品が良いところ。

世界広しと言えども、彼女ほどの品の良さをまとったスケーターは少ないはず。もし、スケーターだと知らなければ、皇族、プリンセスでも通るかもしれない。

実は、彼女のスケート人生で、この長所が、とても役立ったかもしれないのです。

映画「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」の中で、ヒロイン・トーニャが、(自分としては)最上級の滑りをしたつもりでも、得点に結びつかない。それで納得いかなくて、とうとうプッツンし、一人の審判員を駐車場でつかまえて、「どこがいけないの!」と詰め寄るシーンがありました。

あまりしつこいので、とうとう審判員も、重い口を開きます。「君は、リンク外の、イメージが良くない」と。

つまり「悪い評判は立ててはいけない。逆に、良い評判が立てば、人気も、点数も上がる」という事なのです。

思えば映画「ロッキー」も、無名のボクサーにチャンスを与えるという、「現チャンプの人気取り」のために、仕組まれた試合でしたね。

そして、受けて立ったロッキーも、「恋人の気を引くため」に戦ったのです。

この映画「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」は、その辺りの「情報戦」と言いますか、そういう意味で、映画「ロッキー」へのオマージュの可能性があるのです。

追記Ⅱ ( チラシの写真 ) 
2018/6/12 16:16 by さくらんぼ

>あまりしつこいので、とうとう審判員も、重い口を開きます。「君は、リンク外の、イメージが良くない」と。(追記より)

映画「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のチラシに、ヒロイン・トーニャがベンチに座り、みだらにスケート靴の両脚を広げた、まるで男を挑発するような写真があります。

劇中のトーニャは、みだらではありません。あれは世論を視覚化したもの。

でも、それを知らない私は、このポスターを見て観る気をそがれました。だから鑑賞が遅れてしまったのです。

追記Ⅲ ( 映画「ロッキー」 ) 
2018/6/13 9:17 by さくらんぼ

>この映画「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」は、その辺りの「情報戦」と言いますか、そういう意味で、映画「ロッキー」へのオマージュの可能性があるのです。(追記より)

もちろん劇中、「このシーンは、ロッキーにもありました」みたいなセリフがあったことや、ラストには、ヒロインがボクサーに転身してしまうところも、関係があります。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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