#ネタバレ 映画「AIKI」〈アイキ〉
「AIKI」〈アイキ〉
2002年作品
2003/7/12 18:00 by 未登録ユーザ さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
ボクサーだった主人公は、事故で車椅子生活になる。もうボクシングはできない。一生できない。
しかし、彼の中に燃えていたボクサーとしての炎は消えないのである。体は不自由になっても魂はダメージを受けていない。その闘争本能は車椅子になっても町のチンピラを相手に戦おうとさえする。やがて行き場を失った魂は「合気柔術」に変身して見事に生まれ変わるのだ。
むかし私の職場に合気道をやっている人がいて、関節を痛めていた。だから「合気道は関節技」だと思っていた。しかし、この映画「AIKI」を観るとそうばかりではないことが分かる。魔法の様に不思議な技だ。気功術とも関係が有るのかもしれない。まさに東洋の神秘である。一度ぜひ映画をごらんいただきたい。
ところで私達にとっての「魂の炎」とはなんだろうか。「そうしないではいられない衝動」とはなんだろうか。私の場合は海である。ろくに泳げもしないのに、一人で南の海へシュノーケルに出かけた。どうしてそんな事をしなければならぬのか、自分でも分からない。しかし、そうしないではいられない。美しい海に入らないではいられないのだ。
そうか、これはもしかしたら映画「グランブルー」にも一脈通じる物語なのかも知れない。
追記 ( ニュートリノと「気」 )
2015/10/7 8:50 by さくらんぼ
ブログなど見ていると、気功家の中には、以前から「『気』とは暗黒物質だ」と言っている人もいます。又、科学的(理論的)には『暗黒物質には質量がある』とされていました。私も気功をしていて「『気』には質量がある」ことと、『物質を透過する』ことを、毎日のようにわが身で実感しています。ですから『気』とは何だろうと素朴に考えるとき、直感的に暗黒物質だと思う気持ちは、私にも理解できるのです。
その暗黒物質にはニュートリノも含むらしいので、今回、ニュートリノに質量があることを梶田隆章さんが観測で証明され、2015年ノーベル物理学賞の受賞をされたことは、ヨガ(ヨガでは『気』を『プラーナ』と呼びます)、太極拳、合気道、気功愛好家などの多くが、日常的に体感していることを、科学的にも証明に一歩近づけてもらえた、とも言えるわけで、その観点からも、たいへん喜ばしいことです。お祝い申し上げます。
『ニュートリノの解明は、物質の起源の解明へとつながる』旨の話を梶田隆章さんがしていらしたと、今朝、NHKラジオのニュースで報道されていましたが、「気功でも『気』が集まって生になり(物質が生まれ)、『気』が散って死となる(物質が消える)」旨の考え方がありますので、大変に興味深いです。
追記Ⅱ ( パラリンピックに寄せて )
2016/9/9 22:07 by さくらんぼ
リオでパラリンピックが開催されている今、こんな映画を観るのも良いのではないでしょうか。「車いす合気柔術」の話です。合気柔術は、魔法のように、ほんとうに不思議なものです。ましてや「車いすの技」に至っては。
詳しい流派のことまでは知りませんが、若いころ映画「刑事物語」で中国拳法をされていた武田鉄矢さんも、近年、合気道を始められたと、先日、自らDJをされているラジオで話されていました。
1949年のお生まれなので、あまり若者とは言えないと思いますが、「来世を信じている」とのことで、それにも備えておられるようでした。いつまでも学びを忘れない方です。ちなみに来世の件、私も同感です。
追記Ⅲ ( パラリンピックに寄せて② )
2021/8/30 9:33 by さくらんぼ
この作品はレビューで高得点を入れている方が多いように、決してキワモノではありません。良質のドラマです。
パラリンピック開催中の今も思い出しています。
ネットを見ると、TVドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」の中で、ヒロインたちが行っている逮捕術にも、合気道の要素が入っていると言う方もいらっしゃるようです。
映画「AIKI〈アイキ〉」、TVで再放送していただきたいものです。
追記Ⅳ 2022.7.26 ( お借りした画像は )
キーワード「車いす」でご縁がありました。意外な構図ですね。透明感もあって心地よいです。無加工です。ありがとうございました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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