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#ネタバレ 映画「トムボーイ」

「トムボーイ」
2011年作品
体の性、心の性 そして親の無知
2021/10/1 10:23 by さくらんぼ  (修正あり)


( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

緊急事態宣言も終わりましたので、昨日ほぼ2か月ぶりに映画館へ行ってきました。

なんとなく、騒々しい映画ではなく、静かでやわらかな作品が見たいと思い、映画「トムボーイ」を選択して。

場内、シートは一つおきに紐で縛って座れないようになっていました。力づくで座れなくしたのは消毒する必要があるからでしょうが、悲惨な光景です。ちなみに、こらからは紐はなくなるようです。

映画はとても繊細なものでした。

子供たちの世界が9割の作品でしたが、皆に演技賞をあげてもよいほどに、お上手でした。

子役が可愛かったです。特に主役姉妹の、妹の方はお人形さんみたい。LGBTの作品、お姉さんがボーイッシュですから、妹はおもいっきり女子に振り切った感があります。

★★★★☆

追記 ( 体の性、心の性 そして親の無知 ) 
2021/10/1 10:34 by さくらんぼ

引っ越してきた10歳のロールは、ミカエルと名乗って地元の子供たちの仲間になりました。

ミカエルは体は女性ですが、たぶん心は男性なのでしょう。

昨今の大人なら、それをLGBTという言葉で消化できるかもしれません。

しかし、10歳の子供はそんな単語は知らず、親も教えていないというか、知らないようで、ミカエルは自分の中に育ちつつある男性との間で、一人葛藤していました。

しかし、引っ越し先で知り合った女の子が男子だと思ってくれたことで、そこにささやかな幸せを見つけたのです。

この物語と母親の出産が並行して描かれているのは、母親も使って「肉体の性、心の性」を表現していたのだと思います。

世の中には、まだLGBTに無理解な人もいるはずです。

しかし、親が無理解であり、子どもの性の発露を「わるふざけ」だとしか理解できず、ストレートに矯正しようとすることが、どれほど子供を傷つけるのか。その、静かな悲惨が描かれていました。

追記Ⅱ 2022.8.5 ( お借りした画像は )

キーワード「ショートカット」でご縁がありました。ほっとできる絵ですね。少し上下しました。ありがとうございました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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