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#ネタバレ 映画「荒野の七人」

「荒野の七人」
1960年作品

2003/7/6 10:38 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

最近では映画「マトリックス リローデッド」の主人公の黒服もそうだけれど・・・

主役のユル・ブリンナーさんが他のメンバーと違い、一人だけ黒いシャツを着ているのが、ある日突然気になった。主役だから目立つようにしたのかもしれない。しかし、それ以外にも何かメッセージがこめられているのかもしれないと。

黒服で思い出すのは、ここでもキリスト教の聖職者の服である。そう思い、テレビで再放送されたときに注意してみていたら、映画の冒頭で村の教会が出てきた。

教会の前の広場で、村人達が「教会を守らなければならない」みたいな話をしているシーンが出てきた。ずっと昔に観ただけなので具体的な会話の内容は違っているかもしれないが、「教会」を絡めたシーンだったことは記憶している。

さらに、映画の中盤には埋葬のシーンが出てきた。黒人が差別を受けて、村の共同墓地へ埋葬する事を拒否されるのだ。しかし、それを知ったユル・ブリンナーさんが立ち上がり、武力で威嚇してまで埋葬させるシーンである。死者を葬ること、これはまさに聖職者の仕事そのものであった。

だからこの映画「荒野の七人」も他のいくつかのアメリカ映画のように、黒澤映画のリメイクというだけでなく、キリスト教の話を騙し絵の様に溶け込ませていると思う。

では・・・逆に本家の黒澤映画「七人の侍」には同じ騙し絵は描かれていなかったのだろうか。私は何十年も前にテレビで一度観ただけなので分からない。

それに私はキリスト教の専門家ではない。しかし「七」という数字がキリスト教と無関係ではないらしい事を知ると、黒澤映画の方にも、もしや何らかの騙し絵が有ったのかもしれないなどと、思ったりしている。

追記 2022.9.9 ( お借りした画像は )

キーワード「教会」でご縁がありました。古い絵画のような味わいがありますね。無加工です。ありがとうございました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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