読書メモ「TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術」

 歴史上の人物から現代のトップランナーに至るまでの様々な言葉から、あるべき休息倫理を導き出そうという本。「あなたもこうしてみてはどうか」という提案は随所にあるが、僕には現実的にやれそうなものはあまり見当たらなかった。
 とはいえ、その考え方には刺激を受けた。燃え尽き症候群にならないように、積極的にタイムオフを設定すること(仕事をしないは時間を休息とするのではなく、休息を予め設定しておく。)。
 また、近い未来、AIが簡単な作業を引き受けるので、人間は新しい発想や他者への思いやりに重点を置くことが求められる。そうした中で、良いアイデアが浮かぶのは大抵デスクに座って仕事をしている時ではなく、のんびりとしている時だから、のんびりするのは、イノベーションにも役立つという。
また、1日8時間の労働時間は、肉体労働が前提であり、ナレッジワーカーの知的な労働は4〜5時間であるべき、という話も新鮮だった。
 これからは大手を振って定時退庁できそうである。

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