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映画「ひらいて」首藤凛監督 ノンフィクションインタビュー
編集・ライター養成講座の授業にて
映画監督の首藤凛さんへインタビューさせて
いただくことが出来ました。
これまた、著名人にインタビューするのは生まれて初めてでしたが、
講師である、ノンフィクション作家の
木村元彦先生による3回の授業。
最後の添削で沢山、アドバイスいただき
授業の中で1番印象に残る時間でした。
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『3月生まれは変わった人が多い』
映画がスタートしてファーストショットの
手紙の内容。
占星術を好きな双子座の私は思わずクスッと笑ってしまった。
水瓶座生まれの首藤監督はきっとそんな魚座生まれの事はとても興味があり魅力的な存在だったのではないだろうかと、私は思った。
かくゆう、私も3月生まれが大好きだ。
首藤凛 東京都出身。1995年1月26日生まれ
『水瓶座』
やっぱり水瓶座なのね。
インタビューの授業中、彼女の星座がとても気になった。
Wikipediaで調べると、どのサイトでも西暦までしか出てこなかった。
あえて公表してないのかな、、?
授業中の質問タイムの際に本人に聞きたかったが、きっと誕生日なんて知りたいのは私だけだろうなと思い、その時は模倣的な事しか聞けなかった。
授業が終わりトイレに立った後に、
帰宅される首藤監督に奇跡的に出会う事ができた。
エレベーターを待たれていた首藤監督に、
誕生日なんて聞いたら変に思われるかと思ったが、おそるおそる
『私は西洋占星術が好きなのですが、生年月日を教えてもらってもいいですか』と伺うと、
『私も占星術、好きなんです、1995年1月26日生まれです。』と答えてくれた。
誕生日は非公開にしている訳ではないですと、
彼女は明るく教えてくれた。
『ここまでの10年、とても生きにくかったんじゃないですか?』と私が聞くと、
『はい、、とても生きにくかったです』とはっきりおっしゃられた。
星回りの関係でとっさに質問した内容だった。
水瓶座は、2020年辺りからやっと自分らしく生きることが出来る星まわりなのだ。
または、その数年前からじわじわと殻を破るように過ごしてきたかもしれない。
またこのタイミングでずっとあたためていた事が
この『ひらいて』の完成に繋がったのだと
確信した。
その中できっと、
『もっとうまく表現出来た、
あそこはこうすれば良かった』と
思うことがいくつもあったかと思う。
ご自身でも、
『ファーストカットには、少し後悔がある』
との事だった。
こんなにも自分の中で熱い思いがある作品の分、
心から納得するにはこの先、
きっと"時間が解決してくれる"事もあるんだろう
と思った。
また数年後にある意味で達成感や作品の深みが出てくるんどろうな。
30代前半の私がこの青春時代のストーリーを見て、この頃の記憶を思い出しながら見たつもりだった。
だが、これは年齢も性別も本当に関係なかった。
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中学・高校・大学と女子校だった彼女は女性を描く事に誰よりも長けていたのだろうと思う。
直情的な母親と、少しおとなしめな父親の間に
一人っ子とし育った彼女は両親からは
手のかかる子と言われたり、
友達からはバランス型だよね、と
言われたり、
本人も社会性はあるほうだと言っていたが、
きっと彼女はまだ、まだ、本当の姿を内に秘め生きているんだと思う。
今回のこの作品もきっともっと、もっと、
表現したい事や、観客に伝えたい事が
溢れていたに違いない。
これから先、どの様な作品を造りたいかと問うと、まだ明確な答えはないという。
今は、少し燃え尽き症候群なだけで、彼女はこれからもっともっと確信についた作品を作っていき、
見た人をあっと驚かせいくだろう。
そして、彼女がこれから歩んでいくであろう恋愛はとてもドラマチックで、とことんロマンチックでまた見るものの感情を動かしていくに違いない。
みんなと同じ方向を向くことから、
解放される事を許されるはずだ。
そしてこれからもさらに首藤監督の目線でしか描けない事を信じてほしい。
きっと彼女はそんな時代の先駆者になるべきであるからだ。
上映終了後、映画館の中で同じ様に救われた思いで席を立てないでいた女の子を見かけた瞬間、強くそう感じた。
きっと今は、まだ内に秘めた自分にしかわからない、まだ誰にも話せない思いを抱えながら生きていてる人は少なくない。
息をする事が少し楽になるようなそんな作品をこれからも造ってくれるだろう。
そして、こんなにも忙しい彼女が大切にしている事がある。
保育園での週に1回のアルバイトだ。
きっと彼女の溢れんばかりの愛情の矛先が、子ども達にむけられていることに、とても微笑ましく思う。
きっと、彼女の愛情は作品と小さな子どもへの愛でこれからも満ちあふれるだろう。
そして、沢山のインタビューで、
『好きな人の好きな人を好きになるとは、、、
(信じられないとゆうような否定的なニュアンスで)聞かれることもあったかと思うが、
私は作品を見て、きっと『自分を越えるためには、常識的な事を越えてしまったことが(必然的じゃなくても)必要だったんじゃないか』と感じた。
きっと、一般的に『普通』や『常識』を越える様な体感をしないと、自分の中の納得できる『何か』を越えることが出来なかったんじゃないかとさえも感じた。
それはきっと、周囲からどんな意見をもらおうが、
その先にしかない答えは自分にしか生まれない。
命ある限り、『人を好きになる』こととは長くも短くも切り離せない事だから。
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2021年11月の私は渋谷HUMAXシネマで
この文章を書き出したのであった。
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