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ものづくりの仕方でわかる"モノ重視派"か"コト重視派"か

今回は

作った作品を大切にする人(子)

作った作品を大切にしない人(子)

でわかる"モノ重視" と "コト重視" の違いを書いていきます。

「うちの子、作ったものをその辺に放置するんです」
「作品はもっと大切に扱ってほしい…」

多くのお母様方からよく寄せられる声です。

特に男の子のお母様に多い気がします。
中にはとても深刻そうに相談される方もいて、

お子さんの事を大切に思っているのが伝わります。

子供の頃、図工や美術の授業などで作った「作品」を皆さんはどうしていましたか?
又、今お子さんがいる方はどうでしょうか?

ものには命がある、
作品にも命がある、
自分がせっかくつくったものだから大切に。

「ものを大切にする文化」である日本では
「ものを大切にする事」が美徳とされています。
私も自分の子には「ものを大切にしてほしい」
という気持ちが少なからずありますから、
お母様方の気持ちはよくわかります。

ですが、
私自身は実は自分の作品を「大切にしない派」です。
アナログ画を描けばすぐに破り捨てますし、作ったものは割とすぐ放置。幼少期からそんな感じで今でも対して変わりません。

ですから、作品を大切にしない子の気持ちもよーくわかるのです。

大抵作品を大切にしない子は、
・頭の回転が非常に速い。速すぎるくらい。
・パワーが有り余っている。
といった特徴があります。(もちろん例外もありますが)

そんな子達が本当に必要としているのは
「出来上がった作品」ではなく
「作品を作る過程」
です。


描くコト、作るコト…
「モノ」より「コト」なんです。

作る過程において、様々な気持ちの表現があったり、有り余るパワーをぶつけたり、そして作品ができる頃には他の事に関心がうつったり。
彼らにはそのプロセスが作品よりなにより大切なのです。

「つくったものを大切に」も大事なことかもしれませんが、
作る過程の気持ちも大切にしてほしいのです。

作品を大切にする子の気持ち、
作品を大切にしない子の気持ち、
それぞれ「価値観」が違うだけで、
どの子も尊重されるべき「気持ち」をもっています。

大切なのは大人が想像力を働かせ、
子供の多様な価値観を受け入れることだなぁと感じています。

かといって作品が残らないのは寂しい

お子さんが過去の作品を見返すことができないのは寂しいですよね。

運営しているアートスクールでも、プロセス重視のお子さんでも何回かに1度は「残す作品」を作るようにしています。

「おっいい感じの作品が出来てきたね!」と思っていても、夢中になっている子供はモリモリモリモリ作品の上に更に乗っけていきますから適度にストップをかける事も重要です。

その時は不完全燃焼で終わりますが、後に作品をみてちょっと嬉しそうだったり誇らしげだったり。そ

いつも絵が最後にはグチャグチャになってしまって、「作ってる最中は楽しいけど、出来た作品は気に入らない」というお子さんも、「カタチ」になることを意識して制作するとまた違った感覚を味わえます。

たまにはそういう機会をつくるのも大事なことですね。

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