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夢から目覚めて

BUD POWELL『The Scene Changes (Remastered) 』( Blue Note/1959)

Bud Powell – piano
Paul Chambers – bass
Art Taylor – drums

ジャズを最も聞いていた時期(二十歳前後)の目覚まし音楽でした。イントロ・クイズをやれば即答できるぐらいに、当時はレコードの白色ノイズ(どこの店も同じとは限らないが)を聞いただけでわかるぐらいにはなっていた。

今はあまり聴かなくなったのは、レコードだと片面で済むのに、CDや配信だとアルバム全曲を聴かなければならない。クラシックの交響曲とかいいのだろうけど、このアルバムでは、ポール・チェンバースのギコギコ・アルコを聞かされるのが不快で聞いてないのす。

当時ジャズ喫茶でバイトしていて、毎日来てはリクエストする客が、レッド・ガーランド『グルービー』だったので拒否反応を起こしていたのですが、今朝久々にラジオで聞いて、普通に聞けたので驚いてしまった。考えてみればパウエルのアルバムとサイドメンは一緒なんだな、と思って。曲調もそれほどの違いはなかった(パウエルの方がメロディアスですけど)。

【聴き逃し】シリーズ・ジャズ喫茶紀行~私を変えた1枚~「東京・北千住“Birdland”」 5月2日(月)午後11:50放送 #radiru https://www2.nhk.or.jp/radio/pg/sharer.cgi?p=7648_01_3779387

パウエルのブルーノートへ5枚「アメイジング」シリーズが出てますけど、一番人気で聞きやすいのがこのアルバムでしょうね。この時期は麻薬やパラノイアということもあり、好不調の波が激しく(ほとんど不調です)、ただこのアルバムではパウエルの息子も一緒に写っていたりして、好調なパウエルが聴けます。無論、それはサイドメンの力によるところも大きいと思います。

なんと言っても一曲目の「クレオパトラの夢」ですよね。人気番組のテーマ曲になったこともありました。


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