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信仰心が試される「奇蹟」の映画

『奇跡』(デンマーク/1955)監督 カール・テオドア・ドレイアー 出演 ヘンリク・マルベルグ/エミル・ハス・クリステンセン/ケイ・クリスチャン/センプレベン・ラードルフ・ライ

信仰心が足りないのか、ラストの意味がわからなかった。映画自体は面白いと思った。地主の頑固爺さんを取り巻く家族の繋がり。宗派違いからの息子の結婚についてのごたごた。嫁の突然の死。キリストの再来だという次男坊。次から次に事件が起きて、信仰心を試す。奇跡は必要か?

再三書くがラストが納得いかない。もともと演劇だからストーリーは改変できなかったのかもしれないが、それまで死を受け入れた設定がラストで反故にされる。それを「奇蹟」だとするのはわかるが、映画的にはただのファンタジーになると思う。まあ、ファンタジー映画の奇蹟というべきか。

映画の奇跡だな。キリスト教徒じゃないのであの奇蹟を受け入れられられないのは仕方がない。信仰心が試される映画なのかもしれない。蓮實教の信仰心も試されたりして。


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