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同じハーレムでもラテン系は明るい

『イン・ザ・ハイツ』(ワーナー・ブラザース/2021)監督ジョン・M・チュウ 出演アンソニー・ラモス/ コーリー・ホーキンズ/レスリー・グレー/メリッサ・バレラ/オルガ・メレディス/ジミー・スミッツ

解説/あらすじ
NYの片隅で取り残された街、ワシントン・ハイツ。夢に踏み出そうとする若者たちの夢と、人々の絆の物語。ワシントン・ハイツ――母国を遠く離れた人々の暮らすその街はいつも、歌とダンスであふれている!そこで育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人は、仕事や進学、恋につまずきながら、それぞれの夢を追っている。ある真夏に起こった大停電の夜、彼ら4人の、そして熱い絆でつながるワシントン・ハイツの人々の運命が、大きく動き出す。

ハーレムの中南米移民を描いたミュージカル映画。ラテン・テイストだから明るいです。ダンスと音楽は文句なしに楽しいです。ただラテンはちょっと飽きるかもしれない。昔のレコードの針飛びのシーンとかは面白かった。ハウス・ミュージックの走りだね。ラテン・ミュージック好きは面白いと思います。あと今風のラップ調が多いですけど。

移民の生き辛さ、ハーレムの優等生が有名大学に行ったけど最初に泥棒扱いされて、アメリカの階級社会の現実ですね。一流大学に行けるのは金持ちばかりという。そんな挫折を抱えて戻っていきたニーナと元カレのラブストーリーとウスナビ(US ネイビーの船を観て親が名付けた)とファッションデザイナー志望のメリッサ。まあ、ラブストーリー主体の映画だからシリアスになりそうなことも歌って踊ってという感じです。スパイク・リーが撮るハーレムとは違う。

ダンスシーンはプールでのシーンとかビルをよじ登っていくシーンとか。あとお祖母さんの懐メロみたいな歌が良かったです。ゴスペル調の宗教的な感じなのですが、死ぬ前に歌う。昔の移民たちは耐えるだけ耐えてきたという感じです。ネタバレですが、その夢を繋ぐのに宝くじが当たったという安易なストーリーは笑ってしまった。いかにもラテンっぽい。それでも最後にハーレムに留まるいう展開は良かったです。故郷に帰りたがっていたのだけど。

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