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日本では「ウーバーイーツ」ゲームが流行っているらしい

『東京自転車節』(日本/2021)監督青柳拓

解説/あらすじ
2020年東京。地元・山梨での仕事がなくなった青柳拓監督は、右も左もわからず上京し自転車配達を始める。日々手探りの中、緊急事態宣言下で徐々に見えてきたのは、コロナ禍であぶり出された現代日本の本当の問題だった――。

コロナ禍の地元で仕事がなく、東京にウーバーイーツの出稼ぎをやる学生のドキュメンタリー。ウーバーイーツは糞だと思ったけどより糞だった。個人事業主ということで運賃の手取りしか給料が出ないので、時給にすると千円以下。件数こなして2万超えとかあるようだが雨降って都市部の密集地で稼ぐ場合とか。平均すると時給千円以下になるのだ。

パンクしてもぶっ倒れても何の補償もなく自腹で働く。それと電動自転車だと早く回れるとかで貸し出しがあるけどdocomoだった。そういう繋がりで低賃金で働いている。頼む方はタピオカ一個とか。こんな世の中でいいわけないよな。それと問題なのは、働かなければならない理由が奨学金だ。

甘い言葉で学生ローンを組んでいるのだ。取り立てはローン会社で厳しい。500万に利子が付くんだよな。700万とか言っているの。卒業するまでにどうするかだよな。まあ映画が当たればどうにかなるのかな?なんでこんな罰ゲームやらされているのだろう。それは強制でもない。ただ日本のシステムの仕組みがそうさせてしまっている。

いつからこんなことになったのか?自分らの頃は3Kと言われていたが頑張れば頑張るだけ金は稼げた(残業すれば、月100万とか。そのうち三六協定が出来て稼げなくなってしまったが、内緒で稼ぐ者もいた)。ウーバーだったらガードマンの方がいいかな(経験者です)。あれもキツいけど。

最近話題の韓国のNetflixドラマに『イカゲーム』があるが、日本は『ウーパールーパー(ウーバーイーツ)ゲーム』だよな。金を稼ごうとウーバーイーツの個人事業主がしのぎを削る。何の補償もなく、彼らの実際の労働は痛々しい。ラストはそのエネルギーを国会へ向けたが、個人での行動より団体での暴動の方がまだいいような。



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