見出し画像

東京の歌

ペテルブルグがロシア文学のポイントだったのは、新たな見識を得ました。モスクワとの対比ですかね。ペテルブルグという幻想の都市。それは後にレーニングラードになる。最初は、ロシア文学でも都市の名前が変わるんなんてよくわからなかった。でも、こういうのは日本にもあるし、そこがけっこうな重要なポイントに成ってくる。

そう江戸から東京と地名が変わり日本の首都になる。遷都も同じですね。そこから様々な「東京文学」が生まれてくる。

日本の近代化を代表する漱石『三四郎』。漱石は東京を描いた作家ですね。他にも自然主義では国木田独歩『武蔵野』。

そんな中で詩歌に特化した『東京詩集』という本を借りました。東京が詩で歌われたのは、島崎藤村『若菜集』だとある。叙情詩で最初に注目を集めた詩集の中に東京の女が出てくる。確かに、でも印象的ななのは啄木の歌集なんですね。それはまざまざと地方から東京を感じさせる歌集になっている。

流行歌で見ると面白い。例えばフォークでも盛んに東京が歌われた。誰もが東京の歌を口ずさむ。ただそこに時代の断絶がある。今ヒットしている東京の歌ってなんですかね。

私の東京の歌といえば、やっぱフォークですかね。

私は地方出身者じゃないのに、この歌に懐かしさを感じる。東京というと地方出身の東京なのは何故だろう?そもそも東京郊外生活者の東京の歌は無かったように思う。だから自然とそういう東京に憧れていた。それは学生生活という青春ですね。

読書『失われた時を求めて 10』を読み始めました。40pほど。50p読めれば全快というところなんで、かなりいい線行ってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?