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もう日本は「ショック・ドクトリン」に依存状態だった。

「100分de名著 2023年6月 ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』」堤未果

今こそ知るべき、「衝撃と恐怖の資本主義」の正体

ジャーナリストのナオミ・クラインは、1970年代のチリの軍事クーデターに始まり、ソ連崩壊、アジア通貨危機、米国同時多発テロ事件とイラク戦争、また台風や津波のような自然災害など、社会を揺るがす大惨事に乗じて導入された過激な市場原理主義改革の事実を、歴史的な視点で丹念に追い、この「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)」によって先進諸国が危機状況にある国の富を収奪する構造を明らかにした。新自由主義が世界を席巻し、私たちの暮らす日本も「ショック・ドクトリン」の標的となり得る現在、改めてこの本を読みとき、社会を裏側で動かす構造を見抜く方法や、それに立ち向かうためになすべきことについて考えていく。

「ショック・ドクトリン」はすでに日本でも行われているから確認の為の読書だった。実際にナオミ・クラインの本を買って読むより、このテキストで学ぶのはTVでもあるので学びやすい(テキストも安いし)。

要はフリードマンの新自由主義経済が世界的行われているということだ。日本だったら竹中平蔵の経済改革。その結果を見れば経済格差。そして、中国でもロシアでもショック・ドクトリンが行われて、今はそのパイの奪い合いになっている。ロシアとウクライナの戦争も新たな経済活動家と国家の争いになっている。その中で注目されるのがネット社会。

ネット社会による便利さと引き換えの統合システムが今問題となっている。日本だとマイナンバーカードとか。管理社会の始まり(それ以前に始まっていた)は相互監視社会の到来だ。その最も進んだ国が中国であるという。

中国も鄧小平時代にフリードマンの経済政策を学んでいた。社会主義と資本主義関係なく自由経済主義で結びついている世界だ。その覇権争いがアメリカと中国という争いがロシアとウクライナの戦争の中で行われている。戦争によって新たな利潤を得る軍事産業やその危機感によって、新たなショック・ドクトリンでますます合理化されていく社会になっていく。切り捨てられるのは低所得層だ。で、その対抗措置として自治運動を上げる。

ただ日本の自治運動はアンチによって泥沼の争いに巻き込まれていく。反社会的というわけだった。それは中国の民主化運動弾圧と同じ風潮なのだが、何故か中国ばかり非難されて日本の権力は非難されない。似たもの同士なのだ。北朝鮮も。だから、ただ静観してこの現状を見守るか、外に出ていくか?アナーキーに生きるしかないと思ってしまう。

第1回 「ショック・ドクトリン」の誕生


第2回 国際機関というプレイヤー・中露での「ショック療法」



第3回 戦争ショック・ドクトリン 株式会社化する国家と新植民地主義


第4回 日本、そして民衆の「ショック・ドクトリン」




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