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線路は続くよ

『魂をゆさぶる歌に出会う―アメリカ黒人文化のルーツへ 』ウェルズ 恵子(岩波ジュニア新書– 2014)

ゴスペル、ヒップホップなど、アメリカ黒人のつくりだした文化は、なぜぼくたちを惹きつけるのか。歴史をさかのぼり、彼らの伝えてきた歌や物語を読み解いてみよう。そこは「悪い」が「よい」を意味し、小さな者が大きな者をギャフンと言わせる世界。困難を笑い飛ばし、常に楽しみを作り出してきた魅力的な世界へようこそ。

良書。黒人音楽の流れを黒人の歴史的な背景と共に教えてくれる。「ブルーズ」は何をやっても駄目な自分を歌った。「ゴスペル」が悪魔の歌で「黒人霊歌」は神の歌なのは、神にも見捨てられた者がすがってしまうのが悪魔だから。ドラッグやアルコールとかそういうことだよね。南北戦争で黒人解放された後に黒人が道路建設とか鉄道建設に携わったので、それが「ロック」のロールする始まりだとか。「ハンマー・ソング」と呼ばれる重労働のリズムを取る歌。それは牢獄への歌に歌い継がれる。

YouTubeで実際に音楽を聴きながら読むとなおよし。


関連書籍:『アメリカを歌で知る』ウェルズ恵子


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