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我の神天皇よりもカムイかな

『ゴールデンカムイ』観てきました。アニメから観ていたので予告編で登場人物があまりにも似ていたので興味を持ってしまった(主役の杉本はいいガアシリバちゃんはちょっとイメージと違っていた。声はそっくりだが)。『ゴールデンカムイ』の実写版としては面白かったのですが、この映画だけで終わるわけでもなく続編待ちということでした。そこがちょっともやもや感が。映画全体で観るならば、アイヌの暮らし北海道の自然、その中で繰り広げられる人間ドラマと申し分ないエンタメ作品だと思いますが。

映画は夕方の回にしたので、それまで図書館とネットカフェで読書が出来た。澤地久枝『昭和とわたし』は横浜図書館で『妻たちの二・二六事件 - 新装版』 (中公文庫)がなかったので代わり借りた本。『妻たちの~』は町田の図書館にあったので借りた。

澤地久枝と有吉佐和子が混乱してしまうのだが、有吉佐和子の方が文学的で澤地久枝はジャーナリズム的なのかな。『妻たちの~』も映画の待ち時間に少し読んだ。

岡真理『ガザに地下鉄が走る日』は名著の予感。岡真理はパレスチナのことでこの人以上に語られる人はいないというほど素晴らしい研究者だよな。次ジャーナリズムだけではなく文学的に素養があるのだった。有吉佐和子タイプかな。それ以上の気もするが。

『ガザに地下鉄が走る日』は200p.ぐらいまで。ジュネの『シャティーラの四時間』に触れて、ジャーナリストが沈黙する中で1982年9月、西ベイルートの難民キャンプで起きた凄惨なパレスチナ人虐殺事件は、その後ますますエスカレートしていきついにガザ爆撃とジェノサイドにもなっていく様子が語られていく。この本の中でもガザのジェノサイドは行われているのだが、ますます酷くなっていく。その転機が9.11でのアメリカ大統領のテロとの戦争という言葉で、イスラエルはその名目なのでアメリカも非難できないどころかイスラエル寄りなのである。さらにアメリカと協力関係にある日本はイスラエルと武器共同開発をしているのだ。日本は陰でイスラエルと協力関係にある国なのだ。それも今の内閣の姿だった。そんな内閣を支持している我らなのだと自覚するべきななのだ。

映画を観たあとに帰宅。「うたの日」を観てどんまいで落ち込む。「うたの日」で酷い仕打ちなんで、noteのいいねが少ないのも気にならないし。そういう風潮なのだと思う。だから書き続けているのだ。

今日の一句。

我の神天皇よりもカムイかな

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